2011年12月18日日曜日

「明日のコミュニケーション」と「R3コミュニケーション」に共通する5つの主張

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明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)
佐藤尚之
アスキー・メディアワークス
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R3コミュニケーション―消費者との「協働」による新しいコミュニケーションの可能性
恩藏 直人 ADK R3プロジェクト
宣伝会議
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明日の広告の著者であり、
元電通社員の佐藤 尚之さんの新刊
「明日のコミュニケーション」と、
ADKと早稲田の恩藏教授による共著
「R3コミュニケーション」を
立て続けに読んでみました。

前者の本のベースとなっているのは、
少し前に電通が発表した、
ソーシャルメディア時代の
生活者行動モデル「SIPS」です。

S:(Sympathize : 共感する)  
I:(Identify : 確認する)
P:(Participate : 参加する)
S:(Share & Spread : 共有・拡散する)

後者の本は、タイトルの通り、
ADKが最近提唱している、
コミュニケーションプランニングの考え方
「R3」について書かれてあります。

R:(Relevance:ブランドの自分事化)
R:(Reputation:ブランドの評判化)
R:(Relationship:ブランドのパートナー化)

それらの理論をここで細かく解説するつもりはありませんので、
詳しくは本を読んでいただきたいのですが、
敢えて誤解を恐れずに言うと(怒られるかもしれませんが)、
どちらも本質的には同じことを言っている
ように感じました。


非常に大雑把にまとめると、
要点は以下の5つだと思います。


①ロイヤルカスタマーの重要性

個人的にも、
ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略」を読んで以来、
今年最も注目してきたテーマですが、
ブログにも書いた通り、
ロイヤルカスタマーが果たす役割は、
以前よりも増して非常に大きくなっています。
(詳しくは上記の本がお勧めです)

そのことについて、
明日のコミュニケーション(SIPS)では、
「関与する生活者」や「エバンジェリスト」
などという言葉で書かれていますし、
R3コミュニケーションでは、
「Supporter(サポーター)」という言葉で表現し、
解説されています。

使う言葉は違えど、
どちらも本質的には同じことを言っているように感じます。


②ロイヤルカスタマーとの長期的な関係構築

では、そのロイヤルカスタマーを育てるために、
企業はどうしていけばよいのか。
そのポイントを一言で言うと、
「長期的な関係を構築する」ということになります。

これを、明日のコミュニケーションでは、
「ロング・エンゲージメント」と呼んでいますし、
R3コミュニケーションでは、
R3のひとつ、「Relationship」と呼んでいます。


③ロイヤルカスタマーのクチコミ効果

ロイヤルカスタマーを育てることが重要である
理由の一つは、彼らの推奨行為が、
大きなクチコミ効果を生むことにあります。

そのことについて、
明日のコミュニケーションでは、
「ハイパークチコミ」と呼んでいますし、
R3コミュニケーションでは、
R3のひとつ、「Reputation」と呼んでいます。


④自分事化できるコミュニケーション

また、現代のコミュニケーションを語る上で、
非常に重要なポイントは、
伝わる情報の質が変化してきたということです。

これまでの「アテンション型」のコミュニケーションでは、
多くの情報の中に埋もれてしまい、
生活者に届かなくなってしまいました。

今必要とされているのは、
自分事化できるコミュニケーションだと言えます。

そのことを、
明日のコミュニケーションでは、
「共感」をキーワードに解説してあり、
R3コミュニケーションでは、
R3のひとつ、「Relevance」という言葉で表現しています。


⑤ソーシャルメディアの成長

そして、
「ロイヤルカスタマーの重要性」が増したのも、
「ロイヤルカスタマーとの長期的な関係構築」が可能になったのも、
「ロイヤルカスタマーのクチコミ効果」が増大したのも、
「自分事化できるコミュニケーション」の
必要性が叫ばれるようになったのも、
言わずもがな、ソーシャルメディアの成長が
大きく起因していることであり、
どちらの本でも、そのソーシャルメディアの
重要性については多く語られています。


こうして考えると、
①ロイヤルカスタマーの重要性
②ロイヤルカスタマーとの長期的な関係構築
③ロイヤルカスタマーのクチコミ効果
④自分事化できるコミュニケーション
⑤ソーシャルメディアの成長
この5つのテーマが、
いずれも2011年のマーケティングコミュニケーションにおいて、
非常に重要なテーマだったんだなぁと、
今年1年を振り返ることもできます。


ちなみに、「R3コミュニケーション」の
最後の章の「R3スケールによる効果測定」は
非常に興味深かったです。

以下、本文より引用。
マーケティングにおいては、
ドラッカー(1993)も言うように
「測定できないものは管理できない
("you can't manage what you can't measure")」
という原則があり、
測定可能な指標を持たない限り
その効果は絵に描いた餅のままで終わってしまう。

もうすぐ年末なので、
個人的な来年の目標を立てる時も、
「測定可能な」目標を立てたいと思います。

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2011年11月27日日曜日

ブランドイメージよりブランド体験を (『ワンダーマンの「売る広告」』を読んで)

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ワンダーマンの「売る広告」
レスター・ワンダーマン
翔泳社
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ダイレクトマーケティングに
少なからず関わるものとして、
この本は読んでおいた方がいいのかな、
と思い読んでみました。

結果、読んでおいてよかった。

ダイレクトマーケティングの歴史は、
そのまま、レスター・ワンダーマンの歴史
と言っても過言ではないかもしれません。

この本を読むと、
今ある様々なダイレクトマーケティング手法は、
レスター・ワンダーマン氏によって
生み出されたものであることがよくわかります。
しかも自分が生まれるよりももっと前の時代に。

全ての話を、それが西暦何年の話なのか、
ちゃんと頭に入れた上で読み進むと、
ほんとに驚愕の連続です。
そんな昔に既にそんな考えに至っていたのかと。

まだまだ自分はダイレクトマーケティングを
語れるような立場の人間ではありませんが、
この数十年で、ダイレクトマーケティングは、
目覚ましい進化を遂げたと言えると思います。
ただ、その一方で、まだまだ数十年前の
レスター・ワンダーマンに追いつけていない
部分も多分に残っているのではないだろうか。
なんとなく、そんな風に感じます。


この本の終盤の、
「未来への道は」という章で、
レスター・ワンダーマン氏は、
次のように語っています。

製品やサービスについて消費者が
どんなに良いイメージを持ったとしても、
実際の行動に影響を与え、
繰り返し購入する気にさせなければ、
価値はないに等しい。
(中略)
経験によって意味が伝えられ、
意味によって行動が修正され、
修正された行動によって心の奥深くに
一定の態度が創造されると信じている。
広告やマーケティングが目指すのは、
消費者の継続的な行動の修正である。

個人的に、
何度も声に出して読みたくなる箇所です。

意味(メッセージ)が伝わり、
消費者の能動的な行動を引き起こす「経験」。
ここでいう「経験」とは、
本書の中にもあるように、
「ブランド体験」という言葉に
置き換えてもいいと思います。

そう考えると、
ちょっと前に読んだザッポスの本なんかは、
まさにこの「ブランド体験」について
書かれていたんだなぁと気づきます。

これまで企画書の中で、
「ブランドイメージの向上」という言葉を
何度使ってしまったかわかりません。
別にこの言葉を否定するつもりはありませんが、
安易に(深く考えずに)使いすぎていたかもしれません。
これからは、それよりももっと、
「ブランド体験の創出」ということを、
考えていきたいと思います。



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2011年10月30日日曜日

20代の広告マンはこれからどう歩むべきか(『僕は君たちに武器を配りたい』を読んで)

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僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史
講談社
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5年後、10年後が非常に不透明な広告業界において
自分はどう歩んでいくべきか、
そんなことを考えることがよくあります。

そんな中、
この『僕は君たちに武器を配りたい』という本を見つけ、
何かヒントがありそうな気がしたので読んでみました。


まず最初に共感したのが、
「人材のコモディティ化が進む」という話。
商品がコモディティ化すれば、
その商品は価格競争に陥ります。
このことは、人材のコモディティ化においても同じで、
コモディティとなった人材は、価格競争、
つまり、給料が安い方が求められる
という事態に陥るということです。

このことは実体験からも頷けます。
私はつい先月までWeb関連の部署にいましたが、
例えば、「Webメディアの枠を売る」という業務、
これは完全にコモディティ化しています。

バナーやサイトの制作から効果検証まで
一手に請け負えればまだいいですが、
単純に枠を買うだけなら、
一番安いところから買った方がいい
ということになってしまいます。

実際にそのことを如実に物語るような
「入札コンペ」も増えてきています。

そうなって来ると、
純粋に値引き合戦になるわけですが、
枠そのものの価格は基本的に決まっているので、
値引きをしていくためには、
社員の給料を安く抑える必要がでてきます。

これは一例ですが、
重要なのは「人材のコモディティ化が進んでいる」
という事実です。


では、コモディティ化しない人材とは
どんな人材なのでしょうか。

この本によれば、
以下の6つのタイプに分類できるそうです。

①商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
②自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
③商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
④まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
⑤自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)
⑥投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)

ただし、
①トレーダーと②エキスパートに関しては、
「今後生き残っていくのが難しくなるだろう」
と指摘されています。


この本の中では、
今後厳しくなっていく「トレーダー的」な仕事として、
まさに広告代理店の営業職が紹介されています。

これだけを書くと異論反論あると思いますが、
クライアントの接待をしてメディアの枠を
売り買いするだけの営業であれば、
「厳しくなる」というのは否めないかもしれません。

営業といえども、「トレーダー」としてだけでなく、
③~⑥のような資質も求められるのだと思います。


なぜ「エキスパート」も厳しくなるのか?
それについてはこう書かれています。

産業構造の変化があまりにも激しいため、
せっかく積み重ねてきたスキルや知識自体が、
あっという間に過去のものとなり、
必要性がなくなってしまうのである。

確かに、広告業界においても、
この10年間の劇的な変化を考えれば、
大いに頷ける部分があります。

エキスパートになること自体は悪くはないと思いますが、
その専門性が本当に10年後、20年後も必要とされるものなのか、
特に20代の広告マンは、その辺りのことも、
冷静に、そして真剣に、考えた方がいいかもしれません。

10年前、20年前の広告業界において重宝されていた専門性と
今現在重宝されている専門性が明らかに異なることを考えると、
エキスパートを目指すことは、
非常にリスクが高いことのように感じます。

では、広告会社において、
10年後も20年後も必要とされる人材とは?
それは、この本にも書かれている通り、
マーケターであり、イノベーターだと思います。

イノベーションとは何か?

既存のものを、
今までとは違う組み合わせ方で提示すること。
それがイノベーションの本質だ。

この本にはそう書かれています。

これは、「アイデアのつくり方」という本に書かれてある、
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
という考え方と合致します。

つまり、イノベーターとは、
アイデアを生み出す能力がある人、
だと言えます。

個人的な結論ですが、
20代の広告マンが今後必要とされる能力は、
「マーケティングの能力」と「アイデアを生み出す能力」
だと思います。

私はこれまで、イベントの部署、Web関連の部署を経験し、
今は営業の部署にいますが、
どの部署にいても、やはり、
マーケティング能力の必要性を強く感じます。
たぶんそれは、クリエイティブにいても、
メディアの部署にいても同じことだと思います。

マーケティングの専門部署にいることが
一番いいかどうかはわかりませんが、
どの部署にいてもマーケティングの能力が、
今後ますます求められることは間違いないと思います。

自分自身、20代(ぎりぎり)の広告マンとして、
今後どう歩んでいくか迷う部分もありますが、
今のところ、それが一つの解だったりします。

ちなみに、この本の一番の面白さは、
⑥の「投資家」の部分にあると思います。
これは、今いる会社でどう働くかというよりも、
これからの人生を、この資本主義の世界で、
どう生き抜いていくかとう話に近いかもしれません。

この本の「投資家として生きる」というのは、
単に株式投資をするということではなく、
自分自身を「投資」するということです。

改めて、
「資本主義ってそういうことだよね。。」
って実感します。

若いうちに読んでおいて損はない一冊だと思います。

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2011年9月11日日曜日

プレゼンでコントラストの原理を活用する方法 (『影響力の武器』を読んで)

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クライアントに企画などを提案する時に、
A案~C案というような形で、
複数の企画を提案することはよくあります。

そんな時は、
「一番売りたい(お勧めな)ものをA案に」
という「鉄則」を何の疑いもなく
信じてきましたが、
必ずしもそんなことはないな、
と思えてきました。

今読んでいる「影響力の武器」という本の中に、
「コントラストの原理」という言葉が出てきます。

簡単に言うと、
二番目に提示されるものが
最初に提示されるものと
かなり異なっている場合、
それが実際以上に最初のものと
異なっていると考えてしまう
傾向があるのです。

つまり、
予算が高い企画と安い企画がある場合、
最初に高い企画を出せば、
次の企画は「実際以上に」安く
感じられるということです。


そして、次のような説明があります。

セールスをやっている人にとっては、
高価な品を先に見せた方がずっと
多くの利益をあげられるようです。
そうしないと、
コントラストの原理の影響力を
利用できないばかりでなく、
その原理が自分たちに
不利に働いてしまう原因を
作ることになります。
安い商品を最初に見せて
次に高い商品を出すと、
それがいっそう高いものに
感じられてしまうからです。

このことを考えると、
高い案の方が売りたい場合でも、
安い案の方がお勧めの場合でも、
高い案をまず見せるのが良いと考えられます。


さらに興味深いのは、
ある不動産会社の人(フィル)の
セールステクニックについて書かれた
次の箇所です。

新しい客に住宅を見せるとき、フィルは
必ず魅力のない住宅から始めるのです。
このことを尋ねると、彼は笑いながら
次のように説明をしました。
これは、彼らが「セットアップ」物件と
呼んでいるものだったのです。
その会社は、リストのなかにボロ屋を
一つか二つ高い価格をつけて入れておきます。
これらの住宅は客に売るためではなく、
ただ見せるためだけにあります。
これらと比較すれば、
会社の商品目録のなかにある本当の住宅が
とても良いものに見えるからです。

「当て馬」的な考え方ですが、
本当に売りたい企画がある場合、
その案を最初に出すのではなく、
まず最初に「セットアップ案」を出し、
次に本当に売りたい企画を提案する、
というのも有効かもしれません。

とはいえ、
広告の仕事は不動産販売と違って、
クライアントと長期的な関係を
築いていく必要があるので、
「セットアップ案」を作るにしても、
クライアントの信用を損なわない
程度のものにする必要はあるかと思います。


このように、必ずしも、
「一番売りたい(お勧めな)ものをA案に」
する必要はないということなのですが、
それでも一番良い企画をA案にしないと
なんか気持ち悪い感じがするのは
私だけでしょうか。。

それによってあまりお勧めじゃなかった
安めのB案に決まってしまうことも
しばしばあるのですが。。


影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
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2011年9月4日日曜日

What to sayを考える上での3つのチェックポイント (『課題解決!マーケティング・リサーチ入門』を読んで)

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課題解決! マーケティング・リサーチ入門
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もう少し、調査とか分析とか、
マーケティング的な部分も、
知識を深めていきたいと思い、
この本を読んでみました。

全て、ケーススタディをベースに、
リサーチの手法を解説されてあるので、
具体的にどういう課題がある時に、
どのような視点で、
どのような手法を使いながら、
分析、解決していけばよいのかが明確で、
とてもわかりやすい本だと思いました。

調査の手法はいろいろとありますが、
それはどれも「手段」でしかないので、
いかに「課題の本質が何なのか」を見極め、
自分の中で、「課題解決のステップ」を
的確に描けるかが重要だと感じます。

なので、ここでも、
調査手法を紹介するというよりは、
調査をする前段階の「考え方」の部分で、
一番印象に残った箇所を紹介したいと思います。


それは、
競争が激しい市場において、
どんなブランドイメージを強化していくべきか
ということを調査する上での、
非常に重要な考え方です。

ケビン・ケラーによれば、
ブランド・エクイティの
構築・競争優位のためには、
「強く」「好ましく」「ユニークな」
発想をブランドが有することが
重要であるとされています。

つまり、
そのブランドが持つイメージ(連想)を、
・「強い連想か(多くの人に再生される連想か)」
・「好ましい連想か(購入意向に結びつきやすい連想か)」
・「ユニークな連想か(競合に優位に差をつけている連想か)」
という3つの視点で、
分析していくということです。


この考え方は、
「強化すべきブランドイメージ」だけでなく、
広告・コミュニケーションで、
「What to say(何を生活者に伝えるべきか)」
を考える上でも重要な考え方だと思います。

よく、What to sayを考える際に、
確かに「強くて好ましい」ポイントなんだけど、
競合他社でもそれは言えることだったり、
確かに「ユニークで強い」ポイントなんだけど、
それは購入意向にあまりつながらないことだったり、
確かに「好ましくユニークな」ポイントなんだけど、
それはその商品では強く言えないポイントだったり、
ということが多々あります。

つまり、
What to sayを考える上で、
・それはその商品の特性をよく表しているか?
・それは購入意向につながるポイントか?
・それは競合より優位性のあるポイントか?
この3点を満たしているかどうかを考えることは、
非常に重要だと感じました。

当たり前と言えば当たり前ですが、
意外と忘れがちなので、
意識してチェックするようにしたいと思います。

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2011年8月29日月曜日

新入社員の後輩に伝えたい5つのこと

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入社6年目の自分に、
新入社員の後輩ができて
数か月が経ちます。

まだまだ自分自身が未熟なので、
大して教えてあげられる
知識や経験もありませんが、
それでも、数か月の間に、
自分が後輩に繰り返し伝えてきたことを
改めて客観的に振り返ってみると、
わりと言ってることはいつも同じで、
以下の5つに集約されるような気がします。



①まずは、「たたき台」を作ること

これは昔受講した社内セミナーで
とあるコンサルタントの講師の方から
学んだことです。

広告の仕事をしていると、
何かしらの資料を作ることは頻繁にありますが、
「こういう資料を作ってほしい」という
支持を出す側の人間も、
明確にアウトプットのイメージを
持っているわけではない場合が多々あります。

そんな時に、資料を作り出す前から、
「完璧な資料」を作るために、
いろいろと口頭で議論をしても、
時間の無駄になることの方が多かったりします。

そんなときは、まず「たたき台」を作ります。

「たたき台」があれば、
支持を出す側の人間も、
より明確な指示を出すことが可能になりますし、
うまく話がかみ合わないときも、
どこに認識の違いがあるのか、
明確になる場合が多いです。

効率的な仕事の進め方だと思います。


②指示を出すときは理由を明確に示すこと

広告の仕事をしていれば、
社内のスタッフや協力会社の方々に、
何らかの指示を出すという場面がよくあります。

そんなときは、
「こうして下さい」という、
してほしい行為だけを伝えるのではなく、
「なぜそれをしてほしいのか」の
理由を明確に伝えることが重要だと思います。

理由は2つで、ひとつは、
「なぜそんなことしなきゃいけないんだ?」
というネガティブな気持ちを相手に与えないため。
もうひとつは、理由を明確に示せば、
自分が最適だと思った解決法よりも、
もっと優れた解決法を相手が提示してくれる
ということが多々あるからです。


③答えではなく、答えに至る考え方を理解すること

よく後輩に「どうしたらいいですか?」
と聞かれることがありますが、
そんな時、「答え」を教えてあげれば、
一言で終わるので簡単なのですが、
できるだけ、「答え」は教えず、
「答えに至る考え方」を教えるために、
自ら答えを導きだせるような質問を、
時間をかけて繰り返し行うようにしています。

「答えに至る考え方」を理解できれば、
応用問題を簡単に解けるようになるからです。


④自分なりの解を持つこと

これは今の上司から教わったことですが、
最近になってその重要性を
さらに感じるようになりました。

それは、自分の中に「解」がないと、
誰かを説得することなど絶対にできないからですが、
それだけではありません。

知識や経験が足りない場合、
「判断ができない」という状況も多いと思いますが、
判断をしなければそこで思考停止になり、
「考えていない」のと同じになってしまいます。

「自分なりの解を持つ」というのは、
「仮説を立てる」ことと同じだと思います。
まず仮説を立てれば、
仮説を立証するためには何が必要なのかが、
わかるようになってきます。

つまり、自分が、
「何がわからないのか」がわかるようになるのです。

間違っててもいいので、
「自分なりの解」を持つことが重要だと思います。


⑤「緊急ではないが重要なこと」に時間を投資する

これはいろんな本や
いろんな人が言ってることですが、
どうしても受け身で仕事をしていると、
「緊急かつ重要なこと」と
「重要ではないが緊急なこと」ばかりに
時間を費やし、忙殺されることが多々あります。

そんな時でも、
「緊急ではないが重要なこと」のために、
時間を割り当てることは非常に大切だと思います。

自分自身もそれができていなかった時期がありますが、
今思うと非常にもったいないことをしていたと、
後悔の気持ちが強くあります。


これらのことは、
自分が後輩のために伝えてきたことですが、
改めて考えてみると、
これまであまり意識はしていなかったけど、
自分自身が大切にしてきたことなんだろうなぁと、
初めて気づかされました。

自分が何を心がけているのかを
自分自身で認識することは
非常に重要だと思いますので、
そんなことを気づかせてくれた
後輩には感謝したいと思います。

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2011年8月25日木曜日

マスメディアが見習うべきなのは印象派だと思う

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先日、ソーシャルメディア進化論という本を読んだ感想を
ブログに書いたのですが、
実は、この本を読んで一番印象に残っている箇所は、
以下の部分です。

メディア論の父、
マーシャル・マクルーハンは
こんな予言を残している。
「新しいメディアがその特性に気づいたとき、
旧来のメディアもまた自らの特性に気づいていく」
絵画が記録としての役割を写真に奪われ、
初めてキュビズムやシュールレアリスム
といった作家の内的世界の表現が確立されたように、
いま、私たちは、新旧それぞれのメディアが
いっせいに変化しようとしている
まさにその瞬間に居合わせている。

写真が発明されたのは、1827年。
キュビズムやシュールレアリスムが
台頭したのは、20世紀初頭。
そこにはおよそ100年もの開きがあります。

おそらく、写真の影響を最初に受けたのは、
キュビズムやシュールレアリスムではなく、
モネやルノワールの印象派だったと思います。

写真や印象派が出てくる前のヨーロッパでは、
画家にとって、肖像画を描くことが、
一つのステイタスでした。

しかし、写真の発明により、
肖像画への需要は低下し、
ヨーロッパの画家たちは、
肖像画などの写実主義から離れ、
絵画独特の表現技法を模索し始めました。

そのような背景の中、
これまでの絵画とは全く異なる
「鮮やかな色彩で、大胆に筆致を残す」
印象主義というものが生まれたのです。
※それまでは、筆致を残さない絵が美しいとされていたので、
当然、最初はかなり非難を浴びています。

こうして絵画は、
それまでの写実主義から解き放たれ、
より個性やメッセージ性の強いものとなりました。
キュビズムやシュールレアリスムが生まれたのは、
こうした歴史があった結果です。

先日、ちょうど、国立新美術館で、
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」
を見てきたばかりなので、
ついつい、前置きが長くなってしまいました。。



冒頭のマクルーハンの言葉、
「新しいメディアがその特性に気づいたとき、
旧来のメディアもまた自らの特性に気づいていく」
に戻ります。

この本の中では、
「新しいメディア」とは当然、
ソーシャルメディアのことですし、
「旧来のメディア」とは、
マスメディアのことを指しています。

それにしても、
今述べてきたような、
「写真と絵画」の関係は、
「ソーシャルメディアとマスメディア」
の関係に重なる部分が多くあるように思います。


フランスの画家で大御所でもあった、
ドミニク・アングルという人物は、
「旧来のメディア」である絵画を守るため、
当時、フランス政府に、
「新しいメディア」である写真を
禁止するように要求したそうです。
ところが、その一方で、自分の制作には、
写真を用いていたといいます。

おかしな話ですが、
「ソーシャルメディアとマスメディア」の関係でも、
似たような話がありそうな気がします。。

一方で、
「旧来のメディア」である絵画が
生まれ変わった結果登場した「印象派」は、
「新しいメディア」である写真を真っ向から否定するのではなく、
その良い部分を取り入れようとしていたと思います。

「刻々と変化する自然の光の一瞬をとらえる」
という印象派でみられる表現技法の特長には、
写真の影響が大きくあったと考えられます。

マスメディア(旧来のメディア)も同様に、
ソーシャルメディア(新しいメディア)から学び、
参考にすべき部分は少なくないのではないでしょうか。



絵画が写真という新しいメディアの特性に気づき、
「印象派」として自らの新しい特性に気づいたように、
マスメディアもソーシャルメディアという
新しいメディアの特性に気づき、
自らの「新しい特性」に気づくときだと言えます。

その「新しい特性」とは何なのか?
それを考えるのは、マスメディアの役割でもあり、
我々広告会社の課題でもあると思います。

本当は、「その新しい特性って何なの?」
っていう部分まで考察したかったのですが、
壮大なテーマになってしまい、
簡単にまとまりそうになかったので、
今後の研究課題とさせていただきます。笑

今、ひとつ言えるのは、
絵画が写真の登場でも滅びなかったように、
マスメディアがソーシャルメディアの登場により滅びる
というようなことはない、ということです。

ただ、絵画に「印象派」という革命が訪れたように、
マスメディアにも早くその「新しい特性」に気づき
新たな局面を迎えることを期待したいと思います。


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2011年8月21日日曜日

私たち人間は自由に目標を創り出すことができる (『問題解決の心理学』を読んで)

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問題解決の心理学―人間の時代への発想 (中公新書 (757))
安西 祐一郎
中央公論社
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25年以上前の本ですが、
なんとなく気になったので読んでみました。

この本の中で著者は、
人間を「問題解決者」と位置づけています。

私たち人間は、生きていく中で、
様々な「問題」に直面するわけですが、
私たちは、それらの「問題」を解決することができます。

では、私たちは、
いかに「問題を解決」しているのでしょうか?

この本では、
そのプロセスやメカニズム、
あるいはそれを可能にする人間の心理的機能について
実にわかりやすく述べられています。

著者によれば、
私たち人間は、以下6つの機能的特徴をもっています。

・生きて働く記憶
・原因―結果と手段―目標の関係による理解
・問題の適切な表現
・知識のダイナミクス
・自分を見る機能
・感情のコントロール機能

ひとつひとつの詳しい説明がないと
よくわからないと思いますが、
本書の大部分で述べられているのは、
私たち人間が、いかに問題を解決するための
素晴らしい心理的能力を持っているか、
ということです。

この「問題を解決する」というのは、
「目標を達成する」ことであり、
「目的を果たす」こととも言えます。
私たち人間の人生は、
まさにその繰り返しだと思います。

そんな「いかに目標を達成するか」ということに
焦点を当てた本ですが、
この本の最後の2ページには、
より重要なことが書かれています。

それは、私たち人間は、
「自由に目標を創り出すことができる」
ということです。

ここでいう「目標」には、
目的とか願望とかを含めてかまわない。
とにかく、
未来の行く先を自由に決められること、
これが問題解決者としての私たち人間を
ユニークな存在にしている最大の特質なのだ。
(中略)
つまり、
自由に目標を創り出せるという能力は、
それだけでもすばらしい私たちの心理的能力を、
さらに無限に拡大することができるのである。

この「自由に目標を創り出すことができる」
という能力を十分に活用することなく、
日々与えられた「問題」の解決にのみに時間を奪われ、
忙殺されているとしたら、
なんと悲しく、もったいないことでしょうか。

そんなことを考えさせられる一冊でした。


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2011年8月15日月曜日

企業コミュニティは「継続利用」と「新規顧客」をもたらす(『ソーシャルメディア進化論』を読んで)

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ソーシャルメディア進化論
武田隆
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 185


ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略」という本を読んで以来、
「顧客ロイヤルティ」という考え方に注目しています。

顧客ロイヤルティを向上させることで、
「購買価値」「口コミ価値」「情報価値」という
3つの経済的価値をアップさせることができる
ということを学んだわけですが、
「じゃあ、どうやって顧客ロイヤルティをアップさせるの?」
という部分には若干の疑問が残っていました。
(この本についてのブログ記事はこちら

そんな中、この「ソーシャルメディア進化論」を読んで、
そのひとつの解は、「企業コミュニティ」にあるのではないか、
と思うようになりました。

企業コミュニティをつくるということは、つまり、
「企業と顧客が価値観で共鳴し合う関係構築の場」
をつくるということだ。

電通のが提唱するソーシャルメディア時代の
消費行動モデル「SIPS」では、
これまでの広告モデルのような
「Attention(注意)」から始まるのではなく、
「Sympathize(共感)」「Partipate(参加)」
キーワードとして注目されています。

企業コミュニティも、まさにこの、
「共感」とか「参加」というものの上に
成り立つものであります。

企業と消費者の距離はどんどん遠くなる。
その一方で、
インターネットやソーシャルメディアの発達により、
その距離を縮めることは、
これまでになく容易になった、ともいえます。


そんな中、うまく企業コミュニティを活用することで、
どんな効果が得られるのでしょうか?

この本では、以下のように書かれています。

企業コミュニティは、参加者の帰属意識を高める。
帰属意識の向上は、購入頻度を高めることで
既存顧客のLTVを向上させる。

さらに、効果はそれだけでなく、

交流量が増えると閲覧量も増えるという関係は、
既存顧客の帰属意識の向上が、
新規顧客の獲得につながる可能性を示唆する。
なぜなら、既存顧客の活性が企業コミュニティの交流量を増加させ、
それが閲覧者(=新規顧客の候補)を増加させているからだ。

ということです。

つまり、
企業コミュニティが活性化するということは、

①既存顧客の帰属意識(ロイヤルティ)がアップし、
継続利用(LTVの向上)が期待できる。
②コミュニティ内での交流量(サイト上のコンテンツ量)が
増加すると、検索サイト経由で新規顧客の候補が
サイトに来訪する確率が上がる
※当然、帰属意識が高い既存顧客の声に触れるわけなので、
購買に結びつく可能性も高い。

ということです。

この本では指摘されていませんが、
②については、検索サイト経由だけではなく、
「いいね!」ボタンや「ツイート」ボタンをうまく活用することで、
ソーシャルメディア経由でも、
新規顧客の候補が集まってくる可能性は高くなります。

これについては、ユニクロのUNIQLOOKSが
最もいい事例ではないかと思います。

その他、この本には、
・企業コミュニティを活性化させるポイント
(「交流量×感謝量」、「サポーターの存在」など)
・企業コミュニティを自社サイトや広告、PRに転用する
・企業コミュニティをリサーチの手段として活用する
(最近話題になりつつあるMROC)
など、興味深い内容が多くあります。


最後に、この本のタイトルに関して。

「ソーシャルメディア進化論」というタイトルは、
いかにもありがちな「ソーシャルメディア本」的で、
購入するのを躊躇ってしまいましたが、
この本の「謝辞」の部分を読むと、
このタイトルは、梅田望夫さんの
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
へのリスペクトが込められている、ということがわかります。

いや、それにしても、
別のタイトルの方が良かったような…。

とはいえ、お勧めの一冊です。


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2011年8月13日土曜日

たぶん、正しくは、「Twitterの始まり」。

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ここ最近のTwitterでの「炎上」的なものに関して、
「Twitterが悪い」というような意見を見かけますが、
どうも単純にそういう話じゃないような気がしてなりません。

そんな中、このブログ記事を読んで、とてもすっきりしました。

Twitter禍と、Twitterがいつ終わるのかについて - じゃがめブログ


現段階で「Twitterはトラブルを産むから廃れる」というのは、
馬車の時代に「車は事故を起こしたら死ぬ危険性が高いから流行らない」
といってるような感じではないかな

というのは、まさにその通りだと思います。

個人的に、
ここ最近の「炎上」的なもののニュースを見て感じているのは、
「そこまでTwitterが普及し始めたのか」
ということです。

そもそもアーリーアダプターと呼ばれる人たちは、
「ソーシャルメディア・リテラシー」がある程度高く、
Twitterを使う上でのマナーとか注意点とか危険性とかを
正しく理解して使っていますが(大抵は)、
Twitterが一気にキャズムを超えて広まった結果、
「ソーシャルメディア・リテラシー」に乏しいユーザーが
その危険性などをあまり理解しないままに使っている、
というのが実情ではないかと考えます。

先ほどの馬車と車の例に乗っかるならば、
車という「便利」で「楽しい」ものが急激に普及して、
「スピード出し過ぎると死ぬ危険性が高いよ」とか、
「曲がるときはちゃんとウィンカー出してね」とかっていう
最低限のことを理解せずに車に乗る人が増えてしまうと、
そりゃ事故もたくさん起こりますよね、ってことだと思います。

実際、車の場合は、
「運転免許」や「道路交通法」などが、
そういったことを防ぐ役割を果たしてくれていますが、
ソーシャルメディアにおいて、
その辺りの「整備」がまだ追いついていない
というのは事実かもしれません。

ここ最近、
ソーシャルメディアガイドラインの策定を
急いでいる企業も多いようですが、
今後そういった、
「教育」的な部分から「ルール」的な部分までの
なんらかの整備は必要なのかもしれません。

つまり、それっていうのは、
Twitterというサービスやシステム側の問題ではなく、
それを使う側の人間の問題だということです。

言ってはいけないことを言った人が避難されるのは、
現実世界でも同じことです。
ただその発言が記録され拡散しやすくなった。
それ以上でもそれ以下でもありません。

そういった議論無くして、
トラブルの原因をTwitterをはじめとした
ソーシャルメディアのせいにし、
「Twitterはトラブルを産むから廃れる」という結論に至るのは、
やはり、本質から離れているような気がしてなりません。

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2011年8月7日日曜日

「シェアを上げる」ってそういうことだったのか(『意思決定のための「分析の技術」』を読んで)

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この本、正直、
今の自分には少し難しかったです。。

経営的な話なのですが、
このくらいの内容までは十分に
理解できるようになりたいものです。

ただ、そんな中でも、
最も参考になった箇所を紹介しておきます。


それは、「漏れ分析(Leakage Analysis)」
という分析手法で、
典型的にはシェアに至る要因を分析するために
用いられることが多い分析手法です。

広告やコミュニケーションの目的として
「シェアを上げる」という話が出てくることは
非常に多いと思いますが、
シェアの構造を深く理解することなく、
やみくもに「シェアが上がりそうな」施策を
考えるということも少なくない気がします。

そういう時は、
「シェアの漏れ分析」を行い、
市場全体からシェアの漏れのメカニズムを理解し、
原因に見合った施策を考えることが重要だということです。


例えば、現在のシェアが20%として、
その20%の中には、

①「無競合勝利(無競合で勝ったもの)」
②-A「競合勝利(競合し競争したうえで勝ち得たもの)」

の二つがあり、
さらに残りの80%の中には、

②-B「競合敗退」
③-A「かつてはカバーしていたが、いまはカバーしていないユーザー」
③-B「一度もアプローチしたことがないユーザー」
④「アウトユーザー(当面アプローチしても意味のないユーザー)」

の4つがあり、
さらに現在の市場の外には、

⑤「潜在市場(例えばファーストフードに対するコンビニ弁当)」

があります。


これでも、十分わかりやすいですし、
なるほど!と思えるのですが、
よりわかりやすくするために、
普段、自分が使い慣れていることばに置き換えて、
自分なりに整理してみると、
市場全体を次のように分類することができます。

①指名買い:比較検討をせずに自社商品を購入
②競合勝利:比較検討の結果、自社商品を購入
③競合敗退:比較検討の結果、他社商品を購入
④認知&未検討:認知はされているが比較検討はされず、他社商品を購入
⑤未認知&未検討:認知も比較検討もされず、他社商品を購入

つまり、「シェアを上げる」には、
(A)①を増やす
(B)③を減らし②を増やす(勝率を上げる)
(C)④に比較検討してもらう
(D)⑤に認知し、比較検討してもらう
という方法が考えられます。

まずは、現状の①~⑤の比率を理解し、
その上で、(A)~(D)のどの方法が、
効果的に実施できそうなのかを検討して、
優先順位をつける、ということが重要だと思います。

ここまで来れば、
それに見合った施策を考えることは
比較的容易に思えます。

今まではは、こういったことを整理せずに、
漠然と、「どうしたらシェアが上げられるだろうか」
と考えていたように思えます。(反省)

あと、確実に押さえておきたいのは、
②、③で、具体的にどの商品と比較検討され、
どういう理由で勝利(敗退)しているか、
ということですね。

この「シェアの漏れ分析」
さっそく仕事でも活かせそうな気がします。


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2011年7月24日日曜日

スマホユーザーが増えることで加速する3つの流れ

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今年2011年、
スマートフォンユーザーが
加速度的に増加しています。

今月7日にMM総研が発表した
最新の「スマートフォン市場規模の予測」によれば、
2016年3月末にはスマートフォン契約比率が
全体の50%に達すると予想されており、
特に2011年から2012年にかけての
上昇率が大きくなっています。



この勢いを加速させているのが、
携帯各社のスマホラインナップの拡充です。

最近CMをよく目にしますが、
ソフトバンクからは、「大人女子スマケー」なる、
女性をターゲットにした二つ折のスマートフォンも登場し、
今後、女性ユーザーも益々増えることでしょう。

もうすぐ発売になる「インターネット白書2011」では、
スマートフォンの所有率に関して、
男性20代(29.6%)、女性20代(25.3%)
という結果が出ているようで、
「若年男性だけでなく女性にも広まっている」ようです。


前置きが長くなりましたが、、
スマートフォンユーザーが増えることは、
今や誰もが知っていることなので、それよりも、
「そうなることで実際何が起こるのか」ということを
真剣に考えておかなければまずい気がしています。

スマートフォン広告も出稿しないといけませんね、
みたいな単純な話ではなく、
もう少しだけ深く考えてみました。


①ソーシャルメディア利用が加速する

ソーシャルメディアが
昨今普及している背景として、
スマホユーザーの増加が少なからず
影響していると考えられます。

MMD研究所が今年3月に発表した
10-30代女性のスマートフォン利用に関する調査」では、
「スマートフォンを持って変わったこと」として、
40.3%の人が「SNS利用頻度が増えた・始めた」
と答えています。



実際スマホを使ってみると、
TwitterやFacebook等との相性が
非常にいいのを実感します。

今後スマホユーザーが増えていけば、
それに合わせて、
ソーシャルメディアもさらに活性化していく
と推測されます。


②写真によるコミュニケーションが増える

ソーシャルメディアと同様に、
スマートフォンとの親和性が高いものとして
「写真の共有」があります。

スマホで写真を撮って
TwitterやFacebookにアップロードするのは
本当にスムーズで簡単ですし、
InstagramやPicPlzなどの写真共有アプリの存在も
写真共有の普及を加速させています。

さらに、
Twitterも独自の写真投稿機能の搭載を発表したり、
Googleもソーシャルネットワーク型の
写真投稿サービスの発表を控えていたりと、
写真によるコミュニケーションというのが
今後大きな動きになる気がしています。

※Facebookも極秘プロジェクトとして、
写真共有アプリを開発中という記事が
TechCrunch JAPANに載ってたのですが
なぜか削除されています。。


③モバイルインターネット利用が増加する

「スマートフォン普及で回線パンク危機」
っていう記事も日経に載っていましたが、
MM総研が今年5月に発表した
「スマートフォンユーザーの利用実態調査」によれば、
スマホユーザーは、
普通の携帯電話(フィーチャーフォン)ユーザーに比べて、
Web閲覧時間が3倍近く長いという結果が出ています。



それによって何が起きるかというと、
「リアルとWebの連動が進む」ということだと思います。

今年カンヌで受賞した以下2つの事例も
そういう流れの中にある気がします。







スマホユーザーの更なる増加が見込まれる中、
広告とかコミュニケーションというものを考える上では、
「ソーシャルメディア」とか
「写真によるコミュニケーション」とか
「リアルとWebの連動」みたいなことを、
ちょっと意識しながら企画を考えたいと思います。
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2011年7月10日日曜日

マーケターに必要な定点観測とは?(「マーケティングマインドのみがき方」を読んで)

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マーケティングマインドのみがき方
岸田 雅裕
東洋経済新報社
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「マーケティングマインドのみがき方」
という本を読みました。
もともとパルコに勤務されていた
岸田雅裕さんという方の本です。

タイトルの通りの本で、
幅広いテーマについて書かれていますが、
特に、印象に残っているのは、
世の中の変化について書かれた下記の部分です。

変化の波には、
1 非常に長い不可避のトレンド「大きな波」
2 1の中でときおり起こる揺り戻しのような小さな波「揺らぎ」
3 まったく関係ないその場限りの流行「ノイズ」
の三つがあります。
これらは識別して考えないといけません。

これまではあまり意識していませんでしたが、
今感じている「変化」が、
「大きな波」なのか、「揺らぎ」なのか、
それともただの「ノイズ」なのかは、
意識して見極める必要があると思います。

特にWebの世界は、変化が激しい世界です。
その分、「ノイズ」が非常に多いことも事実だと思います。
「ノイズ」にばかり目をとられると、
「揺らぎ」と「ノイズ」の違いが分からなかったり、
「大きな波」を見落としてしまったりします。

たまに、ただの「ノイズ」を見て、
それが「大きな波」だと勘違いしてしまうこともあります。
そんなことを防ぐためには、
「定点観測」が有効だと書かれています。

変化の方向をみるのではなく、
「変化率」を見ないといけません。
変化率を見られるようになるためには、
ある程度長い時間をかけて変化を観察することが必要です。
そのときに定点観測の習慣を持っていると、
それがモノサシの役割を果たしてくれます。
「ノイズ」のようなものが生まれたときも、
それがただのノイズなのか、
それとも大きな波に育っていくのかが
見抜けるようになるはずです。

この本には、
定点観測の方法については詳しく書かれていませんが、
人それぞれ、様々な定点観測の仕方があると思います。

個人的には、
日々、GoogleリーダーとTwitterを使って、
様々な人が発している情報や
それに対するその人たちの意見や感想をウォッチすることが、
ひとつの定点観測的な役割を果たしていると思います。

ただし、フォローしている人の数が少ないと、
一部の人の意見に流されてしまい、
「ノイズ」が「大きな波」のように感じられて
しまうこともあるかもしれません。

もうひとつ、まだ完全に習慣化できていませんが、
「街の本屋に定期的に足を運ぶ」というのも、
定点観測の手段としては非常に有効だと思います。
(昔読んだ何かの本にも書かれてた気がします。。)
(ちょっと前にTVで池上さんも言ってたような気がします。。)
(記憶が曖昧ですいません。。)

ポイントは、「街の本屋」というところで、
丸善とか紀伊國屋のような大型書店だと、
本の数が多すぎるので、全体を把握することが
難しくなってしまいます。

「街の本屋」を、
一時間ぐらい時間をかけてぐるりと回り、
今どんな本が注目されているのか、
雑誌ではどんなテーマが特集されているのかなど、
自分が普段あまり興味のない分野の本でも、
敢えて関心を持って見てみることを習慣化すれば、
良い定点観測になるのではないかと思っています。

他にも定点観測の方法はたくさんあると思いますが、
まずは、この辺りから習慣化し、
変化の波を見極める力をつけていきたいと思います。

今一番気になるのは、
「Google+」が「大きな波」なのか、
それとも小さな「揺らぎ」なのか、
ということです。

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2011年7月3日日曜日

「Facebookは流行らないんじゃないか」と思うようになった3つの理由

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Facebookを使い始めて半年、
なんとなくですが、
「Facebookは流行らないんじゃないか」
という気持ちが出始めてきました。
(確信ではないですが)

前にブログに書いたように、
未だに僕は、
「Facebookは日本で普及しないとまずい派」
であることは間違いないですが、
Facebookに対して最近なんとなく感じる違和感を
まとめておきます。


①やっぱりSNSって「疲れる」

昔は結構mixiに日記を書いたりしてたのに、
この表現が適切かどうかわかりませんが、
なんとなく「mixiに疲れて」、
それからすっかりmixiから遠ざかり、
そんな中、Facebookが話題になって、
Facebookはmixiよりも面白いぞって思ったけど、
結局本質は同じなんじゃないか、
とも思うようになってきました。

間違いなくこれは人それぞれで、
「どういう風に思う人がどのくらいいるのか」
っていうのを見極めることが重要なんだと思いますが、

個人的には、
「流れていくことが当たり前」で、
「たまに見知らぬ誰かから反応があったら嬉しい」Twitterと
「流れていくとなんとく寂しい」Facebookだと、
Twitterの方が楽しかったりします。(というか気楽。)


②プロモーションガイドラインが厳し過ぎる

これは何度かこのブログでも触れていますが、
Facebookはプロモーションガイドラインが非常に厳しい。
Twitterと比べると、
キャンペーンの参加や応募のスキームとしては使いにくく、
企業がプロモーションとして使うのが難しくなっています。

もちろん、ソーシャルメディアの使い方として、
そういう使い方が最も正しいとは思いませんが、
Twitterは、その辺りのガイドラインがゆるいこともあり、
企業が積極的にキャンペーンなどで活用しており、
そういったことがユーザーの増加にもつながっていると思います。


③「いいね!」の価値低下

Facebookがプロモーションガイドラインを厳しくしているのは、
恐らく、「いいね!」など、ユーザーのクチコミ価値が
下がるのを防止するためだと考えられます。

しかし、なんとかそれを掻い潜ろうとするのが、
プランナーの仕事だったりもします。

そんな中、最近よく見かけるのが、
Facebookページの「いいね!」を押した人だけが、
キャンペーンに参加できるとか、
何かがダウンロードできる、などといった手法です。

最近、Twitterでフォローしている方が、
「いいね!」ともまだ思ってないのに「いいね!」押さないといけないのがイヤ
という内容のツイートをしていたのですが、
まさにその通りだと思いました。

企画している側が見落としがちな、
ユーザーのリアルな声だと思います。
(自戒も込めて)

「いいね!」を押すと、友達のウォールに
「●●さんが○○についていいね!と言っています」
と表示されてしまいますが(それが企画者の意図ですが)、
●●さんが「いいね!」と思うかどうかはその後のことで、
こういうのを見ると、「いいね!」ってなんだろう?って思ってしまいます。

これは、完全に「いいね!」の意味を
誤解していると言っていいのではないでしょうか。
なのに、こういう手法を、
Facebookのマーケティング戦略的な本を出版する会社が
とっていたりするので、ますます違和感が強まります。。


なんとなく感じる「違和感」で、
まだ「確信」でもないし、
何らかの「主張」があるわけでもないですが、
最近感じたことをそのまま書いてみました。

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2011年6月26日日曜日

NPSは日本でも使える指標か?(『顧客ロイヤルティを知る究極の質問』を読んで)

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顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
フレッド・ライクヘルド 鈴木 泰雄 堀 新太郎
ランダムハウス講談社
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先日
ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略」という本を読んで、
NPSという効果指標に興味を持ちました。

NPSを簡単に説明すると、

顧客に、
「●●●を友人や同僚にすすめる可能性は、どのくらいありますか」
という質問をして、
0から10までの11段階のスケールで解答してもらい、
10~9:推奨者(Promoter)
8~7:中立者(Passive)
6~0:批判者(Detractor)
という3つに分類します。

この「推奨者」が占める%比率から、
「批判者」が占める%比率を差し引いた%数値が
「NPS」と呼ばれるものです。

詳しくは、こちらをご参照ください。


そして、このNPSについてもっと詳しく知りたいと思い、
NPSを提唱した本人の著書である、
この本を読んだわけです。

この本には、
監訳者のコラムも各章の最後に載っているのですが、
この本を読んで感じたのは、
「NPSはそのまま日本でも使える指標か?」
という疑問です。

最初にNPSを知った時から、
自分自身も、
6点以下を「批判者」とする分類方法に、
若干の違和感を感じていたのですが、
この本を読んで、その違和感の意味がわかりました。

顧客が評価尺度の意味を直観的に理解できる。
これはおそらく、学校での成績評価を
体験しているおかげだろう。
顧客は10点と9点がAとAマイナスに、
8点と7点はBとCという普通の成績に、
6点以下は落第に対応していることをすぐに理解できる。

この本にはそう書かれあります。
僕も知らなかったのですが、
アメリカの学校では「6点以下は落第」、
という評価方法が一般的とのことです。

一般的に、日本人にはこの感覚がないので、
普通に考えれば、「5点が標準」だととらえてしまいます。

実際、日本で行われた調査では、
米国よりもNPSのスコアが低くなる傾向があったそうです。

確かに、日本でNPSを行う場合、
何点までを「推奨者」とするのか、
何点からを「批判者」とするのか、
という議論は必要かもしれませんが、
NPSの本質はそこではないと思っています。

その本質を語り出すとかなり長くなってしまうので避けますが、
興味のある方は、この本か、
ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略
を読んでみて下さい。

NPSを日本で活用するためには、
多少のアジャストが必要かもしれませんが、
日本で行われた調査でも、
NPSと売上高成長率の間には相関がみられており、
日本でも有効な指標として活用できることは確認されています。

アメリカでは多くのグローバルカンパニーで採用されている
このNPSという指標が、日本の企業においても、
普及する可能性は決して少なくないと思います。


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2011年6月18日土曜日

論理的な提案のコツとは?(『ロジカル・プレゼンテーション』を読んで)

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ロジカル・プレゼンテーション
という本を読みました。

広告マンにとっては必須の
「提案の技術」について書かれた本で、
「論理思考力」から「仮説検証力」、
「会議設計力」、「資料作成力」まで、
ストーリーを交えながらわかりやすく解説されています。

かなり、良書で、
すぐに実践できる学びが多い本だと思います。


まず、そもそも、
「ロジカル(論理的)」とはどういうことなのでしょうか。
よく聞く(あるいは使う)言葉ですが、
ちゃんと説明しようと思うと難しいかもしれません。

この本の著者によれば、
縦と横が全部「ちゃんと」つながった状態が、
「論理的な」状態なのである。
とのことです。

縦に論理がつながった状態というのは、
誰から見ても因果関係が理解できる状態」です。

横に論理がつながった状態というのは、
誰から見ても全体がカバーされていて、
漏れもダブりもない状態」のことです。
これは、いわゆる「MECE(ミーシー)」ですね。

僕が、さらに「なるほどなぁ!」と思ったのは、
次の箇所です。

ここで重要なことは、
相手の話に納得しない場合の人の反応は
二種類しかないことである。
●「本当にそうなの?」
●「それだけなの?」

つまり、
「縦」と「横」が
ちゃんとつながっているのか?
ということです。

ということは、
論理的な企画書を書くときのコツは、
実にシンプルで、
企画書を書きながら、
「(A、なぜならばBは)本当にそうなの?」
「それだけなの?(漏れやダブりはないの?)」
を繰り返し自問自答する、
ということだと感じました。

さらに、企画書をまとめていくプロセスについて、
簡潔にまとめられている箇所を引用します。

提案を行っていくうえでは、
まず目的が何なのかという部分から話を始め、
議論のポイントである論点、
その論点に対する自分なりの答えである仮説、
その仮説を裏づける検証、
そしてそこから読みとった意味合いとしての示唆で締め括る。

これだけでもかなり参考になりますが、
本書を読めば、それぞれのステップの意義やポイントを
より深く学ぶことができます。

広告(コミュニケーション)の提案では、
上記のプロセスに続く、
「企画や表現の具体案」も重要ですが、
いわゆる「前段」にあたるこの部分も、
具体案に説得力を与えるためには、
非常に重要だと思います。

本書では、他にも学ぶ箇所が多く、
『提案は具体的な話で締め括る』とか
『考える労力はこちらで受け持つ』とか
『相手が「読む人」なのか「聞く人」なのかを見きわめる』とか
『一目で理解でき、そして誰にも誤解されない資料を作る』とか
提案を行う上で、心がけるべきポイントや、
すぐに実践できる技術などが多く紹介されています。

論理思考力とか提案技術に関しては、
今のうちにもっと勉強しておこうという
気持ちになりました。
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2011年6月17日金曜日

FacebookにもTwitterにも無い、mixiの魅力とは?

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先日、
mixiのソーシャル広告は想像以上に秀逸だった
というブログ記事を書きましたが、
今日、日経新聞電子版で、
こんな記事を見つけました。

岐路に立つ日本のソーシャルメディア陣営 ソーシャルパワーが企業を変える(4)

これによると、
mixiの笠原社長曰く、
当社はFacebookを見ながら戦略を立てているわけではない。
とのこと。

さらに、
Facebookとは根本思想が違う
mixiは顔見知りと濃密なコミュニケーションを取るための基盤を目指している
とのことです。

笠原社長の中でFacebookは、
「顔見知りと濃密なコミュニケーションを取るための基盤」
ではない、ということなのでしょうか。

Facebookで知らない人からのフレンド申請を承認するとアカウントをハックされる可能性が上がるそうです
という記事があったように、
Facebookも実際のリアルな友達(=顔見知り)と
繋がることが原則だと思います。

どちらかというと、
「顔見知りと濃密なコミュニケーションを取るための基盤」
の対極にいるのは、
「顔も知らない人と気軽なコミュニケーションを楽しめる」
Twitterのような気がします。

個人的には、
FacebookにもTwitterにも無いmixiの魅力を挙げるとすると、
「コミュニティ」での「見知らぬ」ユーザー同士が
共通の興味関心事をテーマに交わすコミュニケーション
だと思っています。

僕の場合はプロ野球が好きなので
好きなチームのコミュニティをよく見ていますが、
むしろ最近はそのためだけにmixiを使っている気もします。

FacebookのFacebookページは、
まだどちらかというと
ページのオーナーとファンの間でのコミュニケーションがメインで、
ユーザー(ファン)同士のコミュニケーションは
少ないように思えます。
(そういうページを知らないだけかもしれませんが)

Facebookは「実名制」であるがゆえに、
なかなか実名では自分の意見を言い合いにくい雰囲気があるのに対し、
mixiは「実名制」ではないので、
時には熱い議論も活発に行われています。
(それが楽しかったりもします)
かといって完全に匿名ではないので、
2ちゃんねるのように荒れることも少ないと思います。

なので僕の中でmixiは、
「顔見知りと濃密なコミュニケーションを取るための基盤」
ではなく、
見知らぬ人と濃密なコミュニケーションを取るための基盤
だったりします。

Twitterにしても、
ハッシュタグを使って、
同じテーマについて語っている人の
ツイートを見ることはでき、
リプライなどでコミュニケーションをとることはできますが、
基本は「つぶやき(≒独り言)」で、
TLを流れていくのが前提なので、
そこからコミュニケーションは発生しにくいように感じます。
(もちろん発生することもありますが)

昨日、
<Twitter最新動向のまとめ> ここのところTwitterの勢いが凄まじい
というブログ記事を書きましたが、
mixiについても、今後どうなっていくのか、注目したいと思います。
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2011年6月16日木曜日

<Twitter最新動向のまとめ> ここのところTwitterの勢いが凄まじい

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最近(特に今月に入って)、
Twitterが大きなニュースを連発していて、
その勢いにかなり注目しています。

ソフトバンク携帯にTwitterアプリ標準搭載 (2010.05.18)
ソフトバンクモバイル2010年夏モデルのほぼ全機種に、
Twitterアプリをプレインストールすることを発表。

ドコモとの連携を発表 (2011.05.17)
Twitterのツイートがiモードの検索結果に表示されるようになる。
Twitterアプリのプレインストールや「タッチ&フォロー機能」の提供も予定。

独自の写真共有サービスの提供を発表 (2011.06.02)
Twitpicなどの外部サービスを使わずに、ユーザーがツイートとともに直接
写真を投稿することが可能になる。フィーチャーフォンにも対応予定。

iPhone等のiOS5にTwitter機能を内蔵 (2011.06.07)
Twitterアカウントに一度ログインすると、カメラ、Safari、YouTube、地図
といったApple社のアプリからでも一回のタップでツイートすることが可能に。

Yahoo! JAPANとの戦略提携を発表 (2011.06.14)
Twitterのツイートが、Yahoo! JAPANの様々なサービスに織り込まれる予定。
まずはツイートが検索結果に表示される「リアルタイム検索」を公開。


携帯キャリアとの連携や
主要Webメディアとの連携が進むにつれて、
Twitterはより身近な存在になり
ユーザー数の伸びにも追い風になってくると思います。

また、TwitterはFacebookと違って
厳しいプロモーションガイドラインがないので
企業もキャンペーンなどでかなり積極的に活用しており、
そういったこともユーザーの増加に拍車をかける気がします。

ここ一年の推移を見ても、
ユーザー数の伸びは顕著です。



こちらは、
ITmedia オルタナティブ・ブログ 『In the looop』で紹介されたもので、
一般家庭および職場の「PCユーザーのみ」の
Twitter、mixi、Facebookの訪問者数の推移ですが、
Twitterは、ここ1年で約7割の増加を見せています。

初めはある程度この辺りで伸びは落ち着くのかな、
と思っていましたが、
上記のようなニュースを見ると、
Twitterはまだまだ伸びるんじゃないか
という気がしてきました。

ちょうどTwitterを活用した企画を
何件か提案予定なので、
この辺の動きをまとめておこうと思い、
こんな資料を作ってみました。




しばらくは、Twitterの動きに注目です。

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2011年6月12日日曜日

≪読書メモ≫すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術

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すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術
高橋 政史
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
売り上げランキング: 94

タイトルの通りの本です。

いろんなことを紙一枚にまとめるための
7つのフォーマットが紹介されています。

使えると思うかどうかは人それぞれかもしれません。。

個人的に7つの中で印象に残ったのは、
「1・2・3マップ」と呼ばれるものです。

これは、
・1メッセージ
・2W1H
・3の法則
を利用したもので、
報告や提案をまとめるときに使えます。

まず、
最も言いたいことを
1メッセージ」で書きます。
企画も、一言で魅力的に説明できるか
どうかって重要だと思います。

次に、
2W1H」を「3の法則」を使って
説明します。

What:この提案はどのようなものなのか。要点は3つあります。
Why:なぜこの提案をするのか。理由は3つあります。
How:どうやって実施するのか。方法は3つあります。
という感じです。

「2W1H」は最低限で、
不十分な気もしますが、
「1メッセージ」と「3の法則」は、
気をつけたいポイントだと思います。


実は、この本の中で、
一番心に残っているのは、
第1章の中表紙で引用されていた、
マハトマ・ガンジーの言葉です。

  「目的を見つけよ。手段はついてくる」

仕事をしていると、
企画を考える時でも、
何か作業をする時でも、
目的を考えずに手段ばかり考えてしまうことがあります。

目的を考えれば、手段はおのずと決まってくるし、
逆に言うと、目的が達成されるのであれば、
手段は何でもいいはずです。

紙1枚にするのか3枚にするのか、
パワポにするのかエクセルにするのか、
画像を使うのかグラフを使うのか、
マスを使うのかWebを使うのか、
広告なのかPRなのか、
こういう手段は何でも良くて、
何を伝えることが目的か」を考えて、
それが最も伝わると思う手段を選べばいい」のだと思います。

この本の趣旨とは外れてしまいましたが。。
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≪読書メモ≫ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略 ※この本かなり必読です。

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ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略
高見 俊介
ファーストプレス
売り上げランキング: 13752


この本、限りなく必読です。
常に近くにおいておき、
何度も読み返したいと思える本です。

単に「ソーシャルメディア本」というわけではなく、
どちらかというと、現代のマーケティングの
本質についてわかりやすく語られた本という印象です。


この本では、主として、
「既存顧客を対象としたソーシャルメディアの活用戦略」
について書かれています。

理由は2つ。1つは企業収益において既存顧客を維持することの重要性が高まっていること、もう1つは既存顧客による口コミが、新規顧客の獲得に与える影響の度合いが増してきているからだ。

理由についての詳しい解説は、
是非本書を参照して下さい。
かなり説得力がありますし、
ハッとさせられます。

既存顧客を重視するという戦略は、
前にブログにも書いた
ザッポスの戦略(企業理念)にも通じるものがあります。

この本では、タイトルからもわかるとおり、
ロイヤルカスタマーの重要性について、
詳しく書かれています。
「なぜロイヤルカスタマーが重要なのか」、
「ロイヤルカスタマーがもたらす3つの経済的価値」など、
非常に興味深い解説がありますが、
ここでは省略し、
顧客のロイヤルティをどう測るのか
の部分を少し紹介したいと思います。

この本で紹介されているロイヤルティ指標は、
「NPS(Net Promoter Score)」という、
フレッド・ライクヘルドが
顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」
という本の中で提唱した指標です。

このNPSは、
アメリカでは多くのグローバルカンパニーに
導入されている指標で、
長年の研究では、
売上成長率や顧客収益性などの
ファイナンシャル指標とも相関関係があることが
実証されているそうです。

NPSとは、基本的に、
「ブランドXを友人や同僚にすすめる可能性は、どのくらいありますか」
という質問を通じて、
顧客のロイヤルティを測るものです。

回答者は、この質問に対して、
0から10までの11段階のスケールで選択します。

10に近いほど、
勧める可能性が非常に高く、
0に近いほど、
勧める可能性が非常に低い、
という意味です。

その結果に基づいて、
10~9:推奨者(Promoter)
8~7:中立者(Passive)
6~0:批判者(Detractor)
という3つに分類されます。

推奨者が占める%比率から、
批判者が占める%比率を差し引いた%数値が
NPS指標となります。
(批判者の比率の方が多ければスコアは当然マイナスになります)

さらに、本書では、
縦軸に「顧客収益性」、
横軸に「NPS」を置いた、
顧客グリッド」という
セグメンテーションも紹介されています。

これにより顧客は、
「抑留者」「エンジェル候補者」「エンジェル」
「反逆者」「不可知論者」「宣教師」
の6つに分類されます。

それぞれのセグメントにおける
取るべき戦略に関しては、
ここでは省略しますが、
大変勉強になります。

この本には、他にも、
勉強になることがかなり多く詰め込まれています。

・5ステップの「ロイヤルカスタマー育成シナリオ」
・ボリューム×センチメント×インフルエンス=口コミのインパクト
・リテンションとアクイジション(新規顧客の獲得)の関係
・カンバセーションマーケティングの3つのアプローチ
・ソートリーダーシップとソーシャルメディア活用
・口コミの価値の計算方法
・ネットセンチメントという指標
・ファイナンシャル指標⇔ロイヤルティ指標⇔インタラクション指標
などは、かなり必見です。


いろんなことが書かれていますが、
この本の中で最も重要なことは、
ソーシャルメディア活用の目的はロイヤルティの向上
であり、「その効果指標はNPS」ということだと思います。


「顧客ロイヤルティの向上」というのは、
今後、自分の中でかなり重要なテーマに
したいと思いました。


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2011年6月5日日曜日

≪読書メモ≫独自性の発見 ジャック・トラウト

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独自性の発見
独自性の発見
posted with amazlet at 11.06.05
ジャック・トラウト Jack Trout スティーブ・リヴキン Steve Rivkin
海と月社
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いま求められているのはUSP、つまり、「独自の売り」である。

これが、この本のメインとなる主張です。

邦題は「独自性の発見」ですが、
原題は、「Differentiate or Die」。
訳すと、「差別化しなさい。さもなくば、滅びる。

それほど、
「独自性」、「USP」、「差別化」が重要
ということだと思います。

でも、こんな時代に、
「USP」を見つけることは、
非常に難しいことだと思います。
無理に「USP」を作ろうとすると、
メーカー目線だけで、
ユーザーには何のベネフィットも感じない
ただの「違い」にしかならないことがあります。

じゃあどうすればいいのか。。

著者は、
その難しさは認めながらも、
どんなものでも差別化できる
と言います。

やる気さえあれば、
差別化の方法は必ず見つかる
そうです。

やる気の問題か、、と思ってしまいますが、
絶対的な方法論は無いということだと思います。
ただ、この本を読めば、
「USP」を見出すためのヒントを
たくさん学ぶことができます。

さらに、この本の中では、
最近多く見受けられる、
モノを売ろうとしない、感情に訴えるだけの広告(CM)
が酷評されています。
「なぜその商品を買うべきなのか」を
もっと伝えるべきだ、としています。

個人的には、
「独自性が重要」というのは大賛成ですが、
売ろうとするだけの広告(コミュニケーション)だけでは、
今の世の中、うまくいかないような気もしています。

全面的に賛成できるタイプの本じゃないですが、
納得させられることも多いですし、
いろいろ考えさせられる本でした。

これまで、「USP」について、
それが「Unique Selling Proposition
の略であることは知っていましたが、
意味としては、
「Unique Selling Point」くらいに思っていました。

でもこの本を読んで
「Point」か「Proposition」では、
大きく意味が違うということを感じました。

「Point」だと、
機能的な独自の商品特性のように感じられ、
それは、「広告主からのオリエンシートに書かれているもの」
のように思ってしまいます。
それが、「Proposition(主張、提案)」だと認識すれば、
それは、我々広告会社が、
見つけ出す、あるいは、作り出すことができるものでも
あるのだという気がしてきます。

ちょっとハッとした発見でした。


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2011年6月4日土曜日

mixiのソーシャル広告は想像以上に秀逸だった

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ついにmixiが「ソーシャルバナー広告」の
本格導入を開始しました。

第一弾は、
Nikeの『NIKEiD FRIEND STUDIO』です。
http://mixi.jp/pr_nike_id.pl





その参加方法は、こちら。





自分でシューズをカスタマイズでき、
そのシューズが友達のページに、
バナー広告として自分のアイコンとともに表示されます。

さらに、友達が「COOL!」ボタンを
押してくれれば、
そのシューズや海外旅行が当たるチャンス有り。

まず、そもそも、
シューズをカスタマイズするという体験は、
やってみると思ったより楽しいです。
当たるかもと思うと、ちょっと真剣になります。
これがNIKEのブランド体験にもなるのだと思います。

さらにそれがバナー広告となって
友達のページに表示されるというのは、
Facebookのソーシャル広告でも
できないことです。

これは、参加者にとって嬉しいだけでなく、
その広告を見た友達のクリック率も
間違いなく高くなります。

そしてさらに、
友達が協力してくれると
インセンティブのチャンスが広がる、
というのは、(mixiアプリではお馴染みの機能ですが)
クチコミを誘発するシクミになっていると思います。

mixiのソーシャル広告にはいろんな意味で期待していましたが、
アプリとバナー広告をここまで連携できるというのは
Facebookのソーシャル広告にはない強みだと感じました。

今後どう進化していくかかなり注目です。

ただちょっと気になるのは、
Facebookの勢いがある中、
こういうものにアクティブなユーザーが
どれだけmixiに残っているのか、
ということです。

実態はちゃんと把握できていませんが、
少なくとも自分のマイミクを見てると、
mixiはママコミュニティ化してきている感じが否めません。
(世代的にそういう世代なだけかもしれませんが)

いずれにしても、
今後の展開が気になるところです。

ちなみに、こちらが、
デザインしてみたシューズです。
いろいろやってみて、結局、青とシンプルが好きみたいです。。







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2011年5月28日土曜日

ソーシャルメディアを活用した企画を考えるときの9つのチェックポイント

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最近、「ソーシャルメディアを使って何かしたい」
という依頼が多い気がします。
特にFacebookとTwitter。

そんな時に考えるべきチェックポイントを
経験則も含めて、まとめておきます。

自分自身、こういう漠とした相談の時、
何を考えなきゃいけないんだっけ?って
困ってしまうので、あくまで備忘録的なものです。


①目的を明確にする

当たり前ですが、
これはかなり重要だと思います。
「ソーシャルメディアを使って何かしたい」
っていう広告主は、
「ソーシャルメディアを使うこと」が
目的化してしまっているケースが少なくない気がします。


②プロモーションガイドラインをチェックする

Twitterは問題ないですが、
Facebookのプロモーションガイドライン
かなり厳しいです。
ほとんど何もできないと言ってもいいほど。
しかも不定期にちょくちょく更新されるので、
チェックが必要です。


③ユーザーを知る

そのソーシャルメディアを使っているのは、
どういう人なのか?
ターゲットは本当にそこにいるのか?
いろんな調査データがありますが、
例えば、下記のものは参考になります。

ソーシャルメディアユーザー利用動向調査レポート 2011.4.13
Facebookユーザー利用動向調査 2011.3.30
Twitterユーザー利用動向調査レポート 2011.5


④シンプルにする

複雑な企画はクライアントにも伝わらなければ、
ユーザーが参加するときのハードルも上がります。
KISSの法則(Keep It Simple, Stupid.)を
心がけています。


⑤ちゃんとユーザーに告知する

Twitterを使ったユーザー参加型の企画なら、
「いかにTwitterユーザーに知ってもらうか」が重要です。
その場合、
Twitter.comのサイドバナーに出稿するのは、
ほぼマストだと思います。
ここにお金をかけるのをケチると失敗します。


⑥魅力的なインセンティブをつける

参加すると何かが当たるような企画なら、
賞品にお金をかけることをケチるのも
失敗のもとです。
インセンティブが魅力的だと、
ユーザーの参加意欲が増すだけではなく、
クチコミ力も増すと思います。
さらに、ターゲットと賞品の親和性も重要だと思います。


⑦一度、自分が企画しているということを忘れる

どうしても、
自分で考えた企画は面白そうに感じてしまいます。
一度、冷めた状態で、
ユーザーとして、その企画に参加したいか、
共感できるか、を考えます。


⑧効果測定まで考える

ここまで考えれるかどうかで、
大きく変わる気がします。
便利なツールもいろいろ出てきてるようです。
使ったことがあるものだと、
ブームリサーチのTwitter分析は、
TwitterのAPIに依存するので
全てのツイートを抽出できるわけじゃありませんが、
ユーザーの影響力なんかも測れて、結構便利です。


⑨最新事例をチェックする

日頃からアンテナを
張っておく必要がありますが、
ある程度最新の事例を知っていれば、
ソーシャルメディアを使って、
どんなプロモーションができるのか、
感覚的に理解することができますし、
事例から得るヒントも多いと思います。



あまりちゃんとまとまっていませんが、
思いついたことを書いてみました。
たぶん、何よりも、
普段から自分自身がソーシャルメディアを使う
ことが重要だとは思いますが。。


2011年5月21日土曜日

Google Chrome 拡張機能 おすすめ17選

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なぜか会社ではIE(Internet Explore)を
使っている人が多いのですが、
Google Chromeを使うことをお勧めします。

こちらからダウンロードできます。
http://www.google.co.jp/chrome/intl/ja/landing_ch.html

以下に、Google Chrome用の
おすすめ拡張機能を紹介します。
是非インストールしてみて下さい。


①Smooth Gestures
https://chrome.google.com/webstore/detail/lfkgmnnajiljnolcgolmmgnecgldgeld?hl=ja

まず最初に入れるべきはこれです。
マウスの右クリックを押しながら、
決められた「ジェスチャー」を行うだけで、
ページを戻したり、閉じたり、更新したり、
いろいろできます。サイト閲覧が快適になります。

詳しくはこちら


②Custom new tab
https://chrome.google.com/webstore/detail/jbnkijekempmdlleaimfelifcejbkmcd

Chromeのちょっと嫌いだったところは、
新しいタブを開いたときのページです。
この拡張機能を入れておけば、
その時に表示されるページを設定できます。
ちなみに、僕は、www.3x3links.comにしています。
3x3linksもお勧めです。詳しくはこちら


③Lightshot (screenshot tool)
https://chrome.google.com/webstore/detail/mbniclmhobmnbdlbpiphghaielnnpgdp

これはかなり使用頻度も高くおススメです。
Webサイトのキャプチャを企画書に貼りたいときに
かなり使えます。

詳しくはこちら


④Chromed Bird
https://chrome.google.com/webstore/detail/encaiiljifbdbjlphpgpiimidegddhic

ChromeでTwitterを使うならこれが定番です。
最近は、Hootsuiteを使うことが多いかも。。

詳しくはこちら


⑤BoogleMarks

ブックマークをGoogleブックマークを
使うことをおすすめします。
家のPCでも会社のPCでブックマークを共有できます。
そして、ChromeでGoogleブックマークを使うなら、
この拡張機能がおすすめです。

詳しくはこちら


⑥Google Reader Notifier (by Google)
https://chrome.google.com/webstore/detail/apflmjolhbonpkbkooiamcnenbmbjcbf

情報収集の必須アイテムGoogleリーダー。
Googleリーダーの新着を教えてくれます。


⑦RSS Subscription Extension(by Google)
https://chrome.google.com/webstore/detail/nlbjncdgjeocebhnmkbbbdekmmmcbfjd

Googleリーダーにワンクリックで登録するならこれ。


⑧X-notifier (for Gmail, Hotmail, Yahoo, ...)
https://chrome.google.com/webstore/detail/apebebenniibdlpbookhgelaghfnaonp

Webメールの新着通知機能。
GmailもHotmailもYahooメールも登録できます。


⑨Facebook for Google Chrome
https://chrome.google.com/webstore/detail/lkdedmbpkaiahjjibfdmpoefffnbdkli

Facebookの新着通知。
なぜかリンクがエラーになってます。
今は他にもっといい拡張機能があるかもしれません。


⑩Evernoteにクリップする
https://chrome.google.com/webstore/detail/pioclpoplcdbaefihamjohnefbikjilc

今みているページをEvernoteに簡単に保存できます。
Evernoteはあまり多用してませんが、
気になった本をクリップして、
購入候補書籍リストとして使ってます。


⑪Bubble Translate
https://chrome.google.com/webstore/detail/jlhlebbhengjlhmcjebbkambaekglhkf

見ているページに意味がわからない英語があった時に
さくっと翻訳することができます。

詳しくはこちら


⑫MK UndoClose Tab
https://chrome.google.com/webstore/detail/jpiminnjjibejnjmemcmacdgckeeplaf

これも意外と使用頻度高いです。
閉じたタブを開けます。
かなり前に閉じたタブも開けます。


⑬はてなブックマーク GoogleChrome 拡張
https://chrome.google.com/webstore/detail/dnlfpnhinnjdgmjfpccajboogcjocdla

今開いているページに
はてなブックマークがいくつついているか
簡単にわかります。コメントも見れます。
はてなブックマーク自体は使ってませんが、
そのサイトがどれだけ注目されているか
知る判断材料になります。


⑭ツイートカウンター for Twitter
https://chrome.google.com/webstore/detail/ampfabjhdfinfhdekjdmgflefglnfhja

そのページについてのツイート数と
ツイート内容が確認できます。
クチコミ分析ツールとして結構使えます。


⑮Last.fm free music player
https://chrome.google.com/webstore/detail/bbncpldmanoknoahidbgmkgobgmhnafh

深夜残業中など、
音楽を聴きながらの方が
仕事がはかどるときはこれで音楽を聴きます。
「Last.fm」はかなりお勧めです。
自分が好きなタイプの音楽に簡単に出会えます。

詳しくはこちら


⑯Fix Hootsuite Ext

Hootsuiteを使っているなら、
これを入れるとさらに便利になります。

詳しくはこちら


⑰Awesome Screenshot: キャプチャーと注釈
https://chrome.google.com/webstore/detail/alelhddbbhepgpmgidjdcjakblofbmce?hl=ja

ページ全体(見えてない部分も含め)をキャプチャするなら
この拡張機能が便利です。
ただ、これだけは、FirefoxのPage Saverの方が快適なので、
その時だけはFirefoxを立ち上げます。



他にもお勧めの拡張機能があれば教えて下さい!



2011年5月15日日曜日

≪書評≫消費者行動の知識

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消費者行動の知識 (日経文庫)
青木 幸弘
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 145002

学習院大学の教授、
青木幸弘さんの本。

この本、最後まで読んでいません。
3分の1くらいのところで、
最後まで読むのを諦めました。

書いてある内容が難し過ぎるというか、
自分の知識が少なすぎるというか。。

マーケティングのことを、
学術的に、体系的にまとめた本で、
こういった本も一度はしっかり読んでおいた方がいいと
思って買ったのですが、
まだ早すぎたようです。。




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