2011年3月7日月曜日

高広伯彦さん(@mediologic)の話のまとめ/「広告のガラパゴス化」「4 types of media」など

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今日、インフォバーン主催のセミナー、
「Facebookで切り拓くデジタルコミュニケーション戦略」
に参加して来ました。

そこで、インフォバーンの小林弘人さんと対談という形で、
スケダチの高広伯彦さんの話を聞けたのですが、
とても勉強になったので、要点だけまとめておきます。
(私の理解の範囲なので正しくない部分もあるかもしれません)

特に印象に残った話は3つです。


①Facebookはセミオープン

mixiとTwitterとFacebookの違いについての話ですが、
mixiはクローズド、
Twitterはオープン、
Facebookはセミオープン(ほどよい社交性)、
という表現をされていました。

かなり納得です。
FacebookもTwitterと同様に「オープン」だと思われがちで、
それゆえに、実名制が懸念されたりしますが、
Facebookは極めてクローズドに使うこともできます。

オープンだからいい、
クローズドだからダメだということではないわけですね。
そういう意味では、
Facebookの「ほどよい社交性」は、
ちょうど良いのかもしれません。

この辺りの話は、
最後の方に話をされていた「可視化と不可視化」
話にもつながると思います。

可視化される(オープンになる)ことはいいことですが、
不可視化(≒デマーケティング)という戦略もあるのだと感じました。



②Facebookが日本でも普及しないと
 広告のガラパゴス化が起こる

広告会社の社員で、
「これからはFacebookが来ますよ」
と言っている人でも、
Facebookの「ソーシャル広告」が何なのか、
どういう「メニュー」があるのかを、
ちゃんと知っている人は実はまだ少ないかもしれません。

「ソーシャル広告」の詳しい説明はここでは省略しますが、
日本でFacebookが普及しないとなると、
世界各国で、このソーシャル広告という手法が普及して行く中で、
日本ではそれが普及することなく、
広告のガラパゴス化が起こってしまうという話です。

そういう理由で、高広さんは、
「Facebookは日本で普及しないとまずい」と主張しています。

確かに、ソーシャル広告は、
これまでの広告のあり方を大きく変えるかもしれないので、
私も「Facebookは日本で普及しないとまずい派」に賛同します!


③トリプルメディアではなく「4 types of media」

Owned Media、Paid Media、Earned Mediaの
トリプルメディアではなく、
Owned Media、Paid Media、Earned Media、User-initiative Mediaの
「4 types of media」の考え方の説明がありました。

User-Initiative Media(ユーザー主導型メディア)とは、
「ユーザーが主導権を持っているメディア」のことで、
ここでは、企業も1ユーザーということになります。
mixiなどのコミュニティや、
FacebookやTwitter上でのユーザー同士の交流などが
それに当たると思います。

通常のトリプルメディアの考え方では、
この部分もソーシャルメディアという括りで、
Earned Mediaに位置づけられるものですが、
前々から「Earned Media=ソーシャルメディア」という
捉え方には若干の違和感を感じていたので、
この「4 types of media」の考え方で非常にすっきりしました。

ちなみに、この場合の「Earned Media」は、
「PRや評判などの結果獲得したメディア」のことで、
「コントロールすることは難しいが、働きかけはできる」
というものになります。

そして、Facebookは、
この「4 types of media」の全ての要素を持っている、
という話でした。


こんなにためになるセミナーが無料だなんて、
インフォバーンさんには感謝です。

そして、上記のような話を詳しく解説した高広さんの本が
3/25に発売されるそうなので、非常に楽しみです。

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