2011年4月26日火曜日

LAWSONのInstagramとTwitterを使ったおにぎりのキャンペーン

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おにぎり屋×Twitterプレゼントキャンペーン
http://onigiriya.lawson.jp/
















さすが、ローソンさん。
やることが、早いです。

Instagram(インスタグラム)を使ったキャンペーンです。

おにぎりが似合う風景の写真を撮って
ハッシュタグをつけてツイートすれば、
「おにぎり屋オリジナル絵葉書」が当たる!
というものです。

内容はベタといえばベタかもしれませんし、
インセンティブがあまりそそられない気もしますが、
Instagramを使ったキャンペーン」っていう
新しさは魅力があります。

InstagramはiPhoneでしか使えないので、
Androidユーザーの自分としては、
picplzの方が嬉しいですが。。
ただちゃんと、Instagram以外からも
写真を投稿できるようです。

これまでも写真投稿型のキャンペーンは
数多くあったわけですが、
Instagramを使うメリットってなんだろう、
ということを当然考えてみます。

まずひとつは、
投稿のハードルが下がるということ。

デジカメで写真を撮って、
PCに取り込んで、
ブラウザ立ち上げて、アップロードして、、
っていうのはやっぱり少し手間です。

それが、モバイルのアプリひとつでできるわけなので、
気軽に参加できると思います。

そして、もう一つは、
Instagram自体がソーシャルメディアだということ。














投稿したら、自動的に、
このようなページが生成されます。

そこにツイートボタンといいね!ボタンが
あるのがポイントですね。

クチコミが広がるシクミ
そこにあるということだと思います。

こういうキャンペーンは今後増えるかもしれませんね。

2011年4月25日月曜日

FacebookとTwitterを使って初めてわかってきたこと

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Facebookを初めて数か月経ちますが、
だんだんわかってきたことがあります。

それは、
FacebookとTwitterは「違う」ということ。

何を今更当たり前のことを、
って感じですが。。

当初、Facebookに何を投稿していいのか
わからなかったので、
TwitterのツイートとFacebookの投稿を
完全に同期していました。

つまり、
Twitterでつぶやいたことが
Facebookにもそのまま投稿されていたのです。

さらに、
Facebookの写真は、
自分の顔写真を載せるのが恥ずかしかったので、
Twitterと同じアイコンを使用していました。

しばらくして、まず、
TwitterとFacebookの同期を解除しました。

ずっと使っていると、
TwitterとFacebookでは、
なんとなく温度感が違うし、
Facebookの友達と
Twitterのフォロワーでは、
関心があることが違うと思ったからです。

今でもHootsuiteを使って
両方に同時投稿することもありますが、
若干使い分けています。
(この辺りは引き続き試行錯誤中ですが)

ざっくり言うと、
Twitterの方が、「つぶやき」なので、
結構どうでもいいことも含め、
投稿数が少し多めです。

Twitterは、
タイムライン上でどんどん流れていくので、
多めにつぶやいてもフォロワーに
あまり不快感を与えない気がします。

次に、
Facebookの顔写真を、
ちゃんと自分の顔写真に変更しました。

恥ずかしいからアイコンにしていたのですが、
Facebookではみんな顔写真を使っているので、
むしろアイコンの方が恥ずかしくなりました。

さらに今日、
Twitterと、このブログのプロフィールを
実名(ローマ字表記)に変更しました。

なんとなくその方が、
伝えたいことが伝わる気がしたからです。

本当は会社名も載せようかと思いましたが
その辺はまだ、ちゃんとリスクを
理解できていない気がするのでやめました。
そのうち載せるかもしれませんが。

で、何が言いたいかと言うと、
FacebookもTwitterもブログも、
使い込んでみてようやくわかることがある
ということがわかった、ということです。

クライアントからFacebookやTwitterに関して
意見や提案を求められることも多いですが、
使ってないとやっぱり説得力がないですよね。。

引き続き、自分で使い込んでみて、
いろいろ感じ取る努力をしていきます。


2011年4月24日日曜日

≪書評≫ビジネススクールで学ぶ 101のアイデア

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ビジネススクールで学ぶ 101のアイデア
マイケル・W・プライス マシュー・フレデリック
フィルムアート社
売り上げランキング: 4025


書店でタイトルと雰囲気に
魅力を感じて購入した本です。

「101のアイデア」の中には、
広告やマーケティングに関する
「アイデア」も含まれていて、
それらの「アイデア」は、
幾分親しみのある「アイデア」だったりするのですが、
それ以外の「アイデア」に関しては、
自分の知識、理解の無さに軽くショックを受けました。

自分の専門領域の本ばかり読まずに、
たまにはこういった幅広い領域の本を
読むことも大切だなぁと思いました。

昔読んだREADING HACKS!読書ハック!という本に、
グーグルの投資戦略に合わせて、
読書も「70:20:10」にするべき
ということが書いてあったのですが、
それが最近は、
「90:10:0」くらいになってた気がします。

ちなみに「70:20:10」というのは、

 70%は本業に、
 20%は本業に関連した分野に、
 10%は本業とはまったく関係のない分野に
 投資する。

というものです。


話が脱線しましたが、
「ビジネススクールで学ぶ 101のアイデア」
に話を戻すと、
この本の中で最も印象に残ったのは、
72個目のアイデア、
良いか、速いか、安いか。2つを選ぼう
というものです。

三角形はそれぞれの辺が互いに依存するようになっています。三角形のその他の辺に影響を与えずに、ひとつの辺を変えることはできないのです。品質-時間-コストの三角形は、高い品質(第1の辺)の仕事を、素早く(第2の辺)行って欲しければ、その人は3つ目の辺へのコントロールを譲歩しなければならず、高い金額(第3の辺)を支払わなければいけないことを示しています。

なるほど、確かに。

じゃあ、これを広告に当てはめると、
どういう三角形になるのだろう、
ということを考えてみました。

取り急ぎ、
今自分の中で出した答えは、
【リーチ】-【情報の深度】-【低予算】
という三角形です。

多くの人に深い情報を伝えたければ、
「結構お金かかりますよ~」って話になるし、
予算はあまりないけど多くの人にリーチしたければ、
「深いメッセージは伝えられませんね~」ってことだし、
深い情報を低予算で伝えたければ、
「ターゲットをかなり絞りましょう」って話ですね。

まぁでも、
概してクライアントは全てを望むわけですが。。
少なくとも自分の中では、
「何を譲歩するのか」は明確にしておきたいと思います。
(【低予算】は喜んで譲歩しますが)

2011年4月23日土曜日

おれはかまきり。おれは広告マン。

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今日はちょっとどうでもいい話です。

なぜか数日前、
ある詩が頭の中にふっと湧いて、
その後数日間、頭の中から離れません。

その詩は、
おれはかまきり」。
小学校で習った詩です。
なぜか超お気に入りでした。


  おれはかまきり


       かまきりりゅうじ


  おう なつだぜ
  おれは げんきだぜ
  あまり ちかよるな 
  おれの こころも かまも
  どきどきするほど 
  ひかってるぜ
  おう あついぜ
  おれは がんばるぜ
  もえる ひをあびて
  かまを ふりかざす すがた
  わくわくするほど
  きまってるぜ


なぜ「おれはかまきり」を
思い出したのかは全くわかりません。
別にカマキリを見かけたわけでもないですし。

気候が暖かくなって
夏が近くなったと感じたからなのか、
自分を奮い立たせようとしたらこの詩を
思い出したのか、よくわかりません。

ただ、頭から離れないし、
全文を思い出したくて、
検索してみたら、面白い記事を発見しました。

「おれはかまきり」の真実
http://homepage3.nifty.com/okapi/link73.html

小学生のときは、
本当に力強いカマキリをイメージしながら
この詩を読んでいたと思いますが、
この記事によれば、実は、
このカマキリは「ちっちゃなカマキリ」で、
この詩は、
ちっちゃなカマキリへの応援歌」なのです。

確かに、大人になって改めて読むと、
かなり納得です。

4月になって、
うちの会社にも新入社員が入ってきました。
(例年より少ないですが)

たぶん彼らは「ちっちゃなカマキリ」で、
「おれはかまきり」は、
先輩社員が彼らに送る応援歌。

なんてことを考えましたが、
むしろ、僕自身が「ちっちゃなカマキリ」で、
だから「おれはかまきり」を思い出したんじゃないかと。

カマキリには、
どんなにちっちゃくても、
カマキリとしての誇りがあるように
広告マンには、若手だろうが、
広告マンとしての誇りがあるべきだし、
「ちっちゃい」からこそ「大きく」みせたい。
でもそれは、「驕り」とかじゃなくて、
「大きく成長しよう」という決意のあらわれだと思います。


  おれは がんばるぜ





2011年4月22日金曜日

ソーシャルメディアを使ってリアルイベントをより良くする8つの方法

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8 Ways to Improve Your Live Event With Social Media
http://mashable.com/2011/04/20/social-media-event-planning/


















とてもいい記事を見つけました。

もともとイベントプロデュースがメインの部署にいて、
今はソーシャルメディアも含むWeb関連の部署にいる
自分にとっては、非常に興味深い記事です。

以下に要点をまとめます。
(翻訳ではなく、個人的なメモレベルですが…)
英語が得意な方は、
併せて原文もご覧下さい。

<ソーシャルメディアを使ってリアルイベントをより良くする8つの方法>

①まずそのイベント関連のチャネルを立ち上げる
事前の告知期間にさまざまなソーシャルメディアチャネルを駆使し、
ユーザーにイベントの情報をシェアしてもらうことが重要。
Facebookページを開設する、イベントのTwitterハッシュタグを決める、
イベントブログを作る、など。
立ち上げたら、動画やゲームなどのコンテンツをUPして集客を図る。
もちろん、そのコンテンツは「shareable(シェアしやすい)」であることが重要。
ティザー情報的なものも有効。

②クチコミにインセンティブを与える
TwitterのフォロワーやFacebookページのファンには、
インセンティブを与えることが重要。
割引やスペシャルコンテンツの提供や限定プレイベントへの招待など。
その際、インフルエンサーを特定できればさらに効果的。

③参加申込をソーシャルにする
アメリカには「social registration service」なるものがあるそうで、
こういったものを活用すべし、と。
具体的には、「EventBrite」などがあるそうです。
ちゃんと調べていませんが、察するに、
「誰々さんは何々イベントに参加するそうです」
みたいな情報がソーシャルメディア上に流れるイメージでしょうか。

④位置情報サービスを活用する
TwitterやFacebookとの相性もいいfoursquareみたいな
位置情報サービスを活用する。
イベント会場で「チェックイン」してくれた参加者に
インセンティブを与える。無料アイスクリームとか商品券など。

⑤Twitterでイベントを盛り上げる
イベント開催中も参加者に
ハッシュタグ付きでツイートしてもらう。
そうすることで参加者だけでなく、
当日来れなかったユーザーとも雰囲気を共有できる。
但し、過度にやりすぎるとリアルイベントの魅力が薄れる。
会場のスクリーンにリアルタイムで
ツイートを表示するなどの工夫もアリ。

⑥非参加者も巻き込む
Ustreamなどでのリアルタイム動画配信も忘れないように。
YouTubeで専用のイベントチャンネルを開設し、
事前、会期中、事後の動画配信をすることも有効。

⑦イベントの「賞味期限」を延ばす
イベントの事後もソーシャルメディアを活用する。
イベントレポートなどのコンテンツ(動画や写真など)をUPする。
さらに、イベント参加者が交流できる場を提供する。

⑧ソーシャルメディアを使って効果を測定する
Facebookの「Toll(投票)」機能などを使えば、
すばやく、安価に、参加者のフィードバックを得ることができる。
ネガティブなコメントも真摯に受け止め次回に活かす。
最後に、そのイベントに関するソーシャルメディアでの
クチコミも解析する。
結果が良ければ、それを公開するのもアリ。

これは本当に勉強になりました。
保存版です。

ちゃんと⑧の効果測定まで言及されているのがポイントです。

実際、広告会社の実態として、
イベントの部署はWeb(ソーシャルメディア)に疎かったり、
Webの部署はWebの部署で、その領域から出なかったり
っていうこともあるかもしれませんが、
リアルとWebの連携というのは、
今後ますます重要に行くと思います。

このあたりの意識は
常に持っていたいな、と思いました。

2011年4月17日日曜日

話題の新刊「フェイスブックインパクト」(@fbimpact)を読む上で注意すること

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フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略
高広伯彦 池田紀行 熊村剛輔 原裕 松本泰輔
宣伝会議
売り上げランキング: 573


まず、
誤解される前に明確にしておきますが、
この本、超オススメです。

以前、あるセミナーで、
高広伯彦さんのフェイスブックに関する話
聞いてすごく感動したこともあり、
この本の発売は非常に心待ちにしていました。

実際、本を読むと、期待以上の内容で、
この本を読まずに、広告会社の人間として
フェイスブックやソーシャルメディアは語れないと思うし、
自分も最低あと一回は読もうと思っています。

というのが前提での話ですが、、

この本の中では、
絶対に触れておくべきだったことが、
完全に抜けてしまっていたと思っています。

それは、フェイスブックの
プロモーションガイドラインについてです。

Facebookプロモーションガイドライン
URL:http://www.facebook.com/promotions_guidelines.php

今日時点では、
「最終更新日: 2010年12月1日」となっていて、
僕が初めてこれを読んだのも
2010年12月1日以降だったので、
それ以前のガイドラインが
どうなっていたのかはわかりませんが、
少なくとも現在のガイドラインによれば、
「フェイスブックインパクト」の中で紹介されていた
プロモーション事例の中にも、
「ガイドライン違反」になってしまうものがあります。
(恐らく実施当時はOKだったのだと思いますが)

プロモーションガイドラインで、
一番注意をしなければいけないのは下記の部分です。

できないこと: プロモーションへの応募条件として、Facebookページのウォールへの投稿、写真のアップロード、近況アップデートの投稿など、Facebookでのコンテンツ提供を求めること。

その他に、このようなものもあります。

できないこと: Facebookページに対して「いいね!」をクリックしたり、スポットにチェックインしたり、プラットフォームアプリにコネクトしただけで自動的に参加となるようなプロモーションを運営すること。
できないこと: Facebookで(Facebookのメッセージ、チャット、プロフィールまたはFacebookページへの投稿などで)当選者に通知すること。
できないこと: (規則などで)プロモーションに応募する前にFacebookに登録するように指示すること。

意外とこのガイドラインは知られておらず、
このことを知らずにプロモーション企画を
立ててしまうこともあると思います。

実際、僕もその一人で、
クライアントへの提案直前に後輩から教えてもらって
急遽企画内容を修正しました。

フェイスブックインパクト」は、
Facebookやソーシャルメディアについての
バイブルとも言えるような本なので、
このガイドラインについては
どこかで触れておいて欲しかったなと思ってしまいました。

とはいえ、いい本なので、
書評はまた改めて書こうと思っています。



<追記:2011.05.20>
プロモーションガイドラインは、
2011.05.11に更に更新されていました。
「いいね!」をプロモーションの投票として
使うこともできなくなっています。

≪書評≫シンプルプレゼン ガー・レイノルズ

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ガー・レイノルズ シンプルプレゼン
ガー・レイノルズ
日経BP社
売り上げランキング: 336



プレゼンテーションzen
プレゼンテーションzenデザインの著者
ガー・レイノルズ氏の新刊です。

プレゼンの準備、ビジュアル(スライドのデザイン)、
話し方について書かれあり、
とても勉強になります。

著者がシンプルプレゼンについて
聴衆の前でプレゼンテーションを行っている
DVDもついています。
(その一部がアマゾンのページで見れます)


この本によると、
箇条書きを多用した
複雑なスライドを用いたプレゼンのことを
パワーポイントによる死」と言うそうです。

タイトルの通り、
「シンプル」であることが重要とのこと。

レオナルド・ダ・ヴィンチの
こんな言葉も引用されています。

"Simplicity is the ultimate sophistication."
-Leonardo da Vinci

めっちゃいい言葉ですね。

この本を読みながら、
自分の企画書は割とシンプルだぞ
なんて思っていましたが、
単純化(Simplistic)とシンプル(Simplicity)は似て非なるもの
という話があり、ハッとしました。

自分の企画書は単純化されているだけかも、、と。


他にもいろいろと勉強になる話が詰まっていますが、
一点だけ注意した方がいいことは、
この本で言っているプレゼンと、
我々広告会社の人間が
日々行っているプレゼンは、
「≒」だということです。

その違いは何かというと、
後者は、プレゼンの企画書が、
プレゼン後に一人歩きするということです。

もっとも多いケースは、
我々がプレゼンする相手は、
最終のDecision Makerではないということで、
プレゼンを受けた担当者は、
その上司や社長など別の人に
またプレゼン(説明)をしなければならないのです。

もちろん企画書をシンプルにすることは重要ですが、
プレゼンを受けた担当者が、
後で同じようにプレゼンができるように、
ある意味「読めばいい」部分も残してあげることも
重要だと思います。

まぁ僕がそれを心がけているのは、
いざ自分がプレゼンをするときに、
話す内容を忘れてしまいそうで怖いから、
というのも大きな理由ですが。。

≪書評≫脳がさえる15の習慣 記憶・集中・思考力を高める

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脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
築山 節
日本放送出版協会
売り上げランキング: 381

この本は、
全く違く本をアマゾンで探していた時に、
たまたま見つけて買ってしまった本なのですが、
衝動買いしてしまった理由は、
アマゾンのカスタマーレビューの評価が
あまりにも多く、そした高かったからです。
これほど高い評価を受けている本は
なかなかないと思います。









そして、
この本を読んで得た教訓は、
「カスタマーレビュー(クチコミ)を信じすぎるな」
ということです。

たぶん、
レビューの数と★の数しか見ずに
レビューの中身を読んでなかったのも問題だと思いますが、
必ずしも世間一般(アマゾンのレビューを書く層)が評価する本が、
自分にとって良い本だとは限らないということがわかりました。

ただ、それでも、
アマゾンのレビューや★の数は、
かなり参考になると思いますが。。

この本に限っていうと、
客観的には良書だと思いますが、
個人的には、
昔、脳科学の本とか習慣術系の本とか
好きで結構読んでたこともあり、
この本に書いてあることは、
どっかで聞いたことがあるな
っていう内容が多かったです。

それでも学んだことはいくつかあり、
その一つは、「朝の過ごし方」です。

脳にもウォーミングアップが必要なので、
朝の過ごし方は重要とのこと。

著者は、下記のうち、
いずれか2つを実行することを進めています。

・散歩などの軽い運動
・部屋の片付け
・料理
・ガーデニング
・挨拶+一言
・音読(できれば10分以上)

最近、自分の朝の過ごし方に
問題意識は感じていたので、
これを機に見直してみようと思っています。

で、ちょっと注目しているのが、
「音読」です。
ちょっと変な人だと思われるかもしれませんが、
英語の勉強も兼ねて、
英語の文章を音読してみようかなと考え中です。

実は、先日ブログに書いたTED.comは、
英語の音読に何かいい素材はないか探してて、
たまたま見つけたものです。


ちなみに、脳科学系の本なら、
下記2冊がダントツでお勧めです。
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
進化しすぎた脳 (ブルーバックス)

習慣術系の本なら、
コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
頭がいい人の習慣術―この行動・思考パターンを知れば、あなたは変わる! (KAWADE夢新書)
などがお勧めです。

2011年4月16日土曜日

≪書評≫ザッポス伝説 トニー・シェイ

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またいい本に出会いました。
お勧めの一冊です。

ご存じの人が多いと思いますが、
ザッポスとは、
アメリカで最大の、
靴のインターネット通販会社です。

この本は、ザッポスのCEOトニー・シェイ
によって書かれていて、
ザッポスができるまで、
そして、ザッポスができてから
いかにここまで成長して来たのかが
余すことなく書かれています。

本を読んだ感想としては、
面白い映画2本と
カンブリア宮殿2回分と
ベストセラーの自己啓発本1冊を
同時に堪能したような感覚です。

いろいろと紹介したいエピソードはあるのですが、
まずは、ザッポスの10のコア・バリューを紹介します。

【ザッポスの10のコア・バリュー】
①Deliver WOW Through Service
サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける
②Embrace and Drive Change
変化を受け入れ、変化を推進する
③Create Fun and A Little Weirdness
楽しさとちょっと変なものを創造する
④Be Adventurous, Creative, and Open-Minded
冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ
⑤Pursue Growth and Learning
成長と学びを追及する
⑥Build Open and Honest Relationships With Communication
コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く
⑦Build a Positive Team and Family Spirit
ポジティブなチームとファミリー精神を築く
⑧Do More With Less
より少ないものからより多くの成果を
⑨Be Passionate and Determined
情熱と強い意志を持て
⑩Be Humble
謙虚であれ

これは、ほんとそのまま、
うちの会社のコア・バリューとして
採用してほしいくらいです。
もちろん、コア・バリューは
掲げることが重要なのではなくて、
社員全員がこれを実践することが重要です。

それができているからザッポスは
とんでもない成長を続けているのだと思います。


あと、下記の箇所は、
どうしても強く心に残っています。
この何年も、
ザッポスの成長の一番の原動力となっているのが
リピート顧客とクチコミです。
広告にはほとんど費用をかけず、
その費用をカスタマー・サービスと顧客体験に投資し、
私たちに代わって顧客にクチコミで
マーケティングを担ってもらおうというのが
私たちの哲学なのです。
これを読むと、
広告は要らない(あまり重要じゃない)と感じてしまいますが、
じゃあ広告会社には何ができるのか
考えなければならないと思います。

確かに旧来的な広告が果たす役割は減っていても、
顧客満足度を上げ、リピート顧客を増やすための
キャンペーンや企画を考えることは、
広告会社にもできる(広告会社がやるべき)ことですし、
顧客のクチコミ発信を促進するような
仕組みや体験を考えることもできるはずです。


また、巻末の、
幸せとは何か」についての章も
非常に面白かったです。

ハピネスのフレームワークの一つとして、
「幸せ」は下記の4つのことで決まる、
と書かれています。
・自分で自分をコントロールすること
・進歩を感じること
・つながり
・ビジョンと意味
つまり大きなビジョンをもって、
自分で自分をコントロールし、
日々進歩を感じながら成長すること、
そして人との強いつながりを持つこと、
それが幸せの条件、ということです。
これは非常に納得できます。

幸せっていうのは、
「結果」じゃなくて「過程」なんだな
ってなんとなく思いました。

やや分厚い本ですが、
一気に読んでしまえる内容です。
この本は内容も素晴らしいのですが、
翻訳も素晴らしいと思います。
よく海外の翻訳本を読んでて感じる
読みづらさは全く感じませんでした。

是非読んでみて下さい。

2011年4月15日金曜日

TED.comで英語とプレゼン術の勉強ができる

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TED: Ideas worth spreading
http://www.ted.com/




















なんで今までこのサイトを知らなかったんだろ
っていう感じですが、
このサイト、オススメです。

簡単に言うと、
英語のプレゼンテーションの動画が見れるサイトなのですが、
このサイトのオススメポイントは、

①スクリプトの全文が確認できる。
②それを字幕表示できる。
③日本語に翻訳されたものもある。
http://www.ted.com/translate/languages/jpn
④動画ファイルや音声ファイルとしてダウンロードもできる。
⑤プレゼンのテーマが多岐にわたる
⑥プレゼンをタグで検索もできる
⑦1つのプレゼンが長すぎずほど良い長さ

ちなみに、オススメのタグはもちろん下記。

<広告>
http://www.ted.com/talks/tags/advertising
<マーケティング>
http://www.ted.com/talks/tags/marketing
<ソーシャルメディア>
http://www.ted.com/talks/tags/social+media


ちなみに、
YouTubeなどと同じように、
ブログに貼り付けることもできます。



これなら、
英語も勉強できて、
海外の広告やマーケティングのことも知れて、
プレゼンが上手い人のプレゼン術を
学ぶこともできます。

ここのところ英語からだいぶ遠ざかっているので、
また少し勉強しようかな、と考え中です。


TED.comについて
詳しくはこちらが参考になります。
http://blog.livedoor.jp/tabbata/archives/50685501.html

2011年4月13日水曜日

改めてAR(拡張現実)の可能性を考えてみる。

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一時期に比べると、
最近あまり話題に上がらなくなった感がある
AR(拡張現実)ですが、
この動画はなかなか興味深いと思います。

ただやはり、
依然として感じるのは、
ARである必然性」があるのかということです。

ARが盛り上がり始めてた頃から、
確かにARって面白い技術だけど、
それって別にわざわざARじゃなくても、
サイトで動画見せたりFLASHで見せれば
いいんじゃないのかなって思うことがよくありました。

上の動画の事例も、
極端な話、それぞれQRコードをつけて、
飛んだ先のページで動画を見せるのと
あんまり変わんないんじゃないかとも思ってしまいます。

まぁARの方がなんとなく楽しそうってのはあるし、
ARってことで話題性なんかもあるのでしょうが、
それは初めだけの話だと思います。

ARとスマホがある程度デファクトスタンダードになれば、
QRコードを読み込まなくても気軽にモバイルで
付加情報にアクセスできる手段になる気はしますが、
それ以上でもそれ以下でもない気もします。

ただ、ARの事例として、
これは正しいなぁと思うのは、
やっぱりIKEAの事例です。

これには、
ARである必然性」を感じるんですよね。

2011年4月12日火曜日

テレビとソーシャルメディアの連携

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GOAB. A TV Experience Concept from Syzygy on Vimeo.

とても興味深い動画を見つけました。

デジタル時代の新しいテレビの視聴スタイルをコンセプトとしたムービー」
だそうです。

タブレット端末がTVのリモコンのようになっているのですが、
その端末は、
自分の趣味嗜好を知っていてお勧めのコンテンツを教えてくれる。
・その時のムードに合ったコンテンツを教えてくれる。
・見ている番組の詳細や付加情報を教えてくれる。
・テレビを見ながら友達とShareできる。
・番組内の商品をその場で購入できる。
・番組に参加できる。
・タブレット端末だけじゃなく、スマホやPCでもOK。

これって、実現性を考えても、
そんなに遠くない(かなり近い)未来の話だと感じます。

Webサイトを見ていて面白いサイトを見つけたら、
クリックひとつでShareすることができますが、
TVを観ていて、同じことができないことが、
もどかしく思えることがたまにあります。


なぜテレビのリモコンに「いいね!」ボタンがないのかと。
TVとスマホ、
TVとネット、
TVとソーシャルメディアが
シームレスにつながるようになると、
TVもまた(より一層)面白くなる気がします。


参考)
『新しいテレビの視聴スタイル』 - アドロック
http://ad-rock.org/?p=2619

2011年4月10日日曜日

僕がブログを書く理由

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気づけば、社会人になって6年目が
スタートしていました。

入社して5年経ってつくづく思うことは、
広告の仕事って難しいなぁ、ということ。
(もちろん「だから面白い」のですが)

毎日のように自分の無力さを感じるし、
このままじゃ同期から置いてけぼりを
くらうんじゃないかという不安もあります。

「マジで努力しないとマズいなぁ」
というのが正直な気持ちです。

じゃあどう努力すればいいのか
っていう話ですが、
なんとなく自分の中にある解は、

インプットとアウトプットのサイクルを少しでも多く回す

ということです。

もちろん日常業務をこなすことも
インプットとアウトプットの繰り返しで、
それが一番「質」のいいサイクルだと思うのですが、
それだけじゃ、「量」が限られているし、
自分の部署の領域から出られません。

なので、業務外でも自主的に、
「インプットとアウトプット」を
繰り返したいと思っています。

僕にとって、
インプットのメインツールが、
・本
・Googleリーダー
・Twitter

そして、
アウトプットのメインツール
・ブログ
・Twitter
なのです。


なんで急にこんなことを
書こうと思ったかというと、
昨日ブログに書いた本「キズナのマーケティング」
巻末で紹介されている、
マイクロソフト株式会社の
オンラインマーケティングマネージャー
熊村剛輔さんのインタビュー記事を読んで、
「この考えは間違ってないな」と
思えたからです。
まず、マーケッターにとって
流行りについていけないっていうのはマズいですよね。
それに、ソーシャルメディアを使うことで磨かれる
能力があると思うんです。
ブログを書こうと思うと、ネタを探そうとするから
インプットに対して貪欲になる。
そして、文章の言い回しとか考え方などのアウトプットの
精度も相当上がります。
そういうふうにインプットとアウトプットの能力を鍛えることって
マーケッターにとっては必須。
それに、ソーシャルメディアを使って違う業界の人とつながる。
いろいろな業界の人から、自分とは違う意見、
モノの見方を教えてもらえる。
そういう意味では、ソーシャルメディアを体験しない
マーケッターなんて信じられないって思いますね。
これが広告会社側の人の言葉ではなく、
広告主側の人の言葉っていうのは、
とても重いと思いました。

そして、ブログの更新は、
頑張っていきたいと思います。

2011年4月9日土曜日

≪書評≫キズナのマーケティング 池田紀行(@ikedanoriyuki)

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キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 (アスキー新書)
池田 紀行
アスキー・メディアワークス
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まず最初に、
この本、必読です」。

一年くらい前に出た本ですが、
正直にいうと、
僕がこの本を読んだ理由は、
手持ちの本がなくなって、
たまたま行った小さな本屋に、
他に読みたいと思う本がなかったからです。

ソーシャルメディアを取り巻く環境って、
この一年で大きく変わってきているので、
一年前の本を読むのは抵抗がありましたが、
ある意味「仕方なく」この本を読みました。
しかしその結果は、見事に裏切られました。
(もちろんいい意味で)

著者は、トライバルメディアハウスの社長、
池田紀行さんです。

まず最初に感じたのは、
著者がものごく、
広告主の温度感を理解されているということ。
社長なので、クライアントと接することなんて
あんまり多くないんじゃないかと勝手に思ってましたが、
この本で書かれている広告主の描写は、
「そうそう!」とか「あるある!」がいっぱいで、
一年経った今もたいして変わってないなと思いました。
(正確にいうと、「我々広告会社が変えれてない」かも。)

この本を読んで、
個人的に強く「なるほど!」と思ったのは、
「ソーシャルメディアマーケティングのポジショニング」
と「ソーシャルメディアマーケティングの分類」です。

ソーシャルメディアマーケティングのポジショニング
については、コミュニケーション手法の
ポジショニングマップが書かれており、
縦軸に「認知(上)」と「関係性(下)」、
横軸に「今日の売上づくり(左)」と「明日の売上づくり(右)」
がおかれています。

今日の売上づくりとは、
顕在顧客の刈り取りのことで、
明日の売上づくりとは、
潜在顧客の育成のことです。

まず、
一番上に横たわっているのが、
「マス4媒体/OOH広告」です。
同じく、上にあり(つまり認知獲得が目的)、
今日の売上づくりに位置するのが、
ポータル系バナー広告などで、
明日の売上づくりに位置するのが、
マスのブランディング広告や戦略PRです。

逆に、左下にあるもの
つまり、顧客との関係性構築と、
今日の売上づくりを目的としているものは、
人的SalesやCRM、行動ターゲティングなどです。

そして、ポイントは、
右下(関係性×明日の売上づくり)が
空白地帯になっているということ。
つまり、この領域を埋めるのが、
ソーシャルメディアマーケティングということです。

さらに重要なのは、下記。
(ソーシャルメディアマーケティングは)他の事象に位置している手法を代替するものでもなければ、ソーシャルメディアマーケティングだけですべてが解決するものでもないのである。

ソーシャルメディアマーケティングの分類
について著者は、
ソーシャルメディアマーケティングを
バズ・バイラル型」と「アドボカシー型
の2つに分けて解説しています。

「バズ・バイラル型」は、
クチコミによる短期的な話題化が目的で、
「アドボカシー型」は、
中長期的な関係性づくりが目的です。

頭の中ではなんとなくわかっていたと思いますが、
この2つが一緒くたになって
「ソーシャル」「ソーシャル」と言っている
広告主や広告会社の人も少なくないと思います。

ここは明確に分けて考えないと、
オリエンをするにしても、
企画を考えるにしても、
混乱するもとになっている気がします。

長くなってしまいましたが、
この本はお勧めです。
ドッグイヤーだらけでした。

もう一つ、教訓は、
少し古い本でも、良書は読むべきだ、
ということです。

タイミングを逃して読めてなかった、
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
とか
ツイッターノミクス TwitterNomics
とかも読んでおこうと思います。

2011年4月3日日曜日

≪書評≫実践ソーシャル・メディア・マーケティング 戦略・戦術・効果測定の新法則

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実践ソーシャル・メディア・マーケティング 戦略・戦術・効果測定の新法則
ジム・スターン
朝日新聞出版
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オンライン・マーケティングの第一人者
ジム・スターンの新刊です。


昨日、
次世代マーケティングリサーチ」の
書評を書きましたが、
この本は、
次世代ソーシャルメディア効果測定
といった感じの内容です。

基本的にアメリカの事例をベースにしているので、
日本の現状とはそぐわない部分もあります。
ただ、日本もそのように進んでいくのだろうな、
と思う部分も多々あります。

目次としては、
下記のような感じです。

 第1章 目標を設定する
 第2章 ユーザーの注目をひく
 第3章 影響力を知る
 第4章 感情を汲む、人の気持ちを読む
 第5章 行動を促す
 第6章 メッセージを聞く
 第7章 結果を出す
 第8章 社内を発奮させる
 第9章 そしてこれから

素晴らしい構成だと思うので、
この内容で、日本の現状をベースに、
日本人のどなたかにも本を書いてもらいたいです。


この本の少し残念な部分は、
出典がいまいちわからない箇所が
いくつかあるところです。

例えば、、
様々な調査でこぞって明らかにされていることだが、ひとつネガティブなレビューがあるだけで、レビュー全体の信頼度がはるかに増す。よいレビューが10件あるのは結構だが、それよりも9件のよいレビューと1件の悪いレビューの方が、売り上げ増進の役に立つのだ。
という話。

ユーザー目線で考えると、
確かにそうかもなって思うけど、
多くの広告主はそうは思ってくれません。
それを理由に、
ソーシャルメディアに対して
二の足を踏んでいる広告主も
少なくないと思います。

このことを明確に立証してくれる調査があれば、
企画書で是非使いたいと思いました。


最後に、少し耳が痛いが、
説得力のある言葉を引用します。
膨大なデータを解析する際、「どんな問題を解決すべきか?」を忘れてはならない。天気予報官ならだれでも膨大なデータを解析して気温、高度、気圧の変化率などの関係を明らかにできる。だが、傘を持って行くべきかどうかという非常に重要な質問には、こちらが具体的に聞かない限り、結局は答えてくれないのだ。
いい言葉。そして、耳が痛い。。
かなり自戒。

2011年4月2日土曜日

≪書評≫次世代マーケティングリサーチ

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次世代マーケティングリサーチ
萩原 雅之
ソフトバンククリエイティブ
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「次世代シリーズ」の新刊です。

ソーシャルメディア時代における、
マーケティングリサーチの新技法について
考察されています。

この本の帯に、
「Asking(質問する)からListening(傾聴する)へ」
と書かれていますが、
正しくは、
「Listening(傾聴する)」の重要性が増し、
「Asking」と「Listening」の
両方が大切になったなのだと感じました。
リスニングは、インタビューのようにあらかじめ質問が構成されているわけではない。消費者が発する言葉をまずは先入観なしに記録し、そこから課題に使える部分を抽出してゆく。
質問紙による顧客満足の測定は典型的なリサーチ技法だが、そこにインサイトのすべてが反映されているわけではない。リスニングデータと組み合わせることでより深いインサイトが得られる。
本書にも書かれていますが、
「Listening(傾聴する)」だけでは、
仮説検証を行うのが難しい場合が多いと思います。

「Listening(傾聴する)」で
インサイトの種を発見し、
「Asking(質問する)」で、
そのインサイトを実証することが
理想だと思います。

さらに、この本の中では、
「アナリシス」と「シンセシス」
ついても触れられています。
リサーチャーやマーケターの仕事にあてはめてみると、ある商品が100万個売れたという事実があり、アンケートなどによっていくつかの理由を明確にする思考がアナリシスであり、その結果明らかになったいくつかの要素や事実から100万個売れる次の商品を具体的に作り出すのがシンセシスだ。
もちろん、広告会社は、
リサーチ会社ではないので、
「アナリシス」だけでなく、
それを「シンセシス」につなげないといけないわけですが、

①「Listening(傾聴する)」
②「Asking(質問する)」
そして、これらのアナリシスを基に行う
③「シンセシス」

この全てを、
(それぞれ別の部署でやることになったとしても)
一気通貫してやることが重要だろうなぁと思いました。


【その他の次世代シリーズ】
次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの
次世代メディアマーケティング
次世代広告進化論
次世代モバイルストラテジー
次世代広告テクノロジー